過干渉の親ってどう思いますか。（長いので、暇な方だけ読むことをお勧めします。けれど読んでくださるのなら、お返事もくださるととてもうれしいです。）

親が嫌いってわけじゃないと思いますたぶん。
ただその行為が嫌なだけかなと。

これいらない？こうするといいよ。これ買っといたよ。

もう今年大学生です。高校生の時は地元を離れて、寮生活もしてました。一年の浪人生活でも地元を離れて、寮生活してました。
洗濯できます。掃除できます。買い物もできます。料理もできることを証明しました。友達だっています。勉強もちゃんとやります。バイトの面接も行きました。

もう限界です。決めないでください。成功ばっかりの人生は、逆に疲れます。失敗させてください。そんなたくさん言われても覚えられません。失敗すればまた覚えられます。親がやると自己責任にならないし、逆につらいです。恥をかくのも、上司に怒られるのも、自分の大事な経験です。そんなことでは死にません。
自分が成功しているはずなのに、自分がやったんじゃなくて親の影響が強いと、だんだん自分が空っぽになっていく気がします。いえ、空っぽだったことに今更気づかされます。子供はみんな空っぽです。そこにだんだん自分で選んで入れていく。意識的か無意識かは置いておいて。経験を積んで、たくさん失敗して、その中で一つ成功を掴んで。胸を張ってそれを入れる。そういうものだと思うんです。
自分にはそれが少ない気がします。親が勝手に入れるから。自分で入れないと、それらは勝手に消えていきます。そのまま大人になって、空っぽの大人になるんです。

それに、その干渉に反抗すると、本当に助けてほしいときに頼りづらいです。でも内容はどうあれ、今となっては干渉されること自体が辛いです。必要なことであっても、イライラが募ってしまいます。正直同じ空間にいるだけで、不愉快でもやもやします。親が怒って出て行ったときは、以前ならそわそわして謝らなきゃと思うけど、今はむしろやっと解放されたと思います。

でも外では親の自慢をします。いい親だって。恵まれてるって。
ここにいると、恵まれてるなって思います。進路否定されたことないし、殴られたことないし、ご飯なしとか学校に通えないとかなかったし。欲しいものは全部ではないけど買ってもらえたし。

小さいころから家族が好きでした。一番大切だと思っていました。友達がかわいいと言うディズニーキャラクターはかわいいと思っていました。自分はかわいい女の子になりたいと思っていました。周りと同じように地元で育っていくと思っていました。
最近、自分がわからなくなりました。家族に会いたいと思わなくなりました。家では一人になりたくてしょうがありませんでした。ディズ二ーキャラクターのかわいさがわからなくなりました。自分がスカートを履いている姿に吐き気を覚えました。地元に帰りたいと思わなくなりました。

そのうち、最初から思っていたのかわからなくなりました。
最初に家族を好きだといったのは、親が自分を好きだと言ったから。親を好きだというのが自分だと、自分に言い聞かせているような気がします。ディズニーキャラクターは友達の輪に入るための口実だったように思います。スカートはただ家にあったから履きました。地元は有名観光地で自慢になるから。
自分の好きなものが定まらなくなりました。今は自分が嫌いで、ひたすらSNSでいろんな人を見て、なりたいやってみたいを組み合わせて、自分の目指す場所にしました。

昔から真似が得意でした。
ダンスの振り付けを覚えるのが早かった。球技などのスポーツでも、運動神経はよくないけれど、一度お手本を見るとたいていの動きはすぐできました。笑顔だって真似しました。相手の笑い方を真似しました。眉を下げる笑い方、手をたたく笑い方、引き笑い。初めて声を上げて笑えたのは高校の時でした。
今、自分を構成しているものの中で、これは自分だと言えるものがありません。きっと真似であっても、いずれは自分のものになるのが通常なのでしょう。けれどそこまでいかないのです。うまく言えないけれど、今でも自分の顔が見えません。


それが親の過干渉のせいではないかと思い始めてしまいました。思い始めると止まりません。
自分のせいではないと、思いたいだけなのかもしれませんが。

親は言います。心配なんだと。あなたがかわいい子供だからと。


ほら。今も。怒って帰ったと思ったら戻ってきました。鼻をすすっています。外で泣いてきたんでしょう。今日帰る予定なのに。自分の一人暮らしのスタートのはずなのに。
また自分が悪いんでしょうか。好意なら、親の過干渉は悪くないんでしょうか。そして向こうは言いたいことを言ってきます。
心配なの。言い過ぎてごめんね。ダメな親だよね。
こちらからは罵倒も慰めも何もいえないまま。向こうは善人になり、すっきりしてまたいい形でサヨナラと言いたいんでしょう。
結局自分は一人なのです。家族がいても、少しだけ孤独なのです。

孤独なんて言葉、自分が使ってはいけないと思いつつ、ほかに表す言葉が思いつかないので使わせてください。


今、ここに小瓶を流して。欲しい言葉なんて決まっています。
この海にいる方たちを信じさせてください。
自分は悪くないという言葉だけ、かけてくれませんか。心の中で思ってなくてもいいですから。誰にも相談できないんです。お願いします。

それから、少し誤解を与える言い方をしていますが。
自分はトランスジェンダーではありません。男みたいな恰好が好きな女です。メンズライクじゃなくて、男装寄りです。かっこいい女系ではなく、男に間違えられるくらいの格好です。トランスジェンダーに悩まれていらっしゃる方との共有は難しいです。けれどトランスジェンダーというレッテルを今付けられている皆さんが、いつか付けなくてもいい世界を願っています。トランスジェンダーなどがブランド化してしまう世の中が終わればいいなと思います。
ただ、バイセクシャルです。女の子との交際経験はありませんが、恋したことはあります。今回の話には関係ありませんが、少しだけ自分を置いておきます。
読んでくれてありがとう。