心を病んでいる人に、婉曲に関わる日々。
原因となっているものは根が深く、
その根は間違いなく私の根にも
つながっている。
私だけでなく親族の皆に。
苦しいのは私自身の過去を
投影してしまうからだと分かってる。
嫌でも刺激されてしまう。
もう何年も前に全て終わった。
誰が何を言った、何をした、の
一つ一つはもうどうでもいい。
けれど、感情の熾火のようなものだけが
胸の奥に残って、
何かにつけてくすぶるのが苦しい。
恋と依存は違う。
愛と保護欲も違う。
心と体は往々にして裏切り合う。
自分の本心を眠らせたまま、
恐れを恋と愛の砂糖衣で塗り固めれば、
本心の叫びがふくれあがり、
いずれ粉々に砕け散る。
むき出しになったハートは血を流し続けるだろう。
私は彼女がそれに耐えられない気がする。
既に精神が破綻しかけたというのに、
医者は症状だけ見て、
薬で落ち着かせて、
改善したことにして、
そのまま退院させようとする。
彼らに必要な情報は症状だけ。
その奥にあるものは管轄外。
醜い保護欲を愛と勘違いして、
男気をふるう者を私はどうしても許せない。
彼女が必要なのは「愛と」じゃないの!
心からの安心なの!
お金とモノだけでは、
彼女が本当に求めてる安心は
与えられないの!
心が痛い。苦しい。
私の苦しさは彼女と同じではない。
彼女の苦しさは私と同じではない。
けれど、違うから見えることもある。
本人には見えていないことが。
共依存でも、互いが必要とし合って、
助け合えるならいい。
でも片方が必死の思いで
すがっているのに、
片方は片手間な同情と保護欲で、
欲しいものだけいただいていく、では
許されない。
私は許さない。
まだ会ってすらいない者に私
は強い憎しみを抱いている。
やめよう、ダメ、憎しみは。
己を内側から傷めつけると、
経験上分かっているのに、
それでも沸き起こる怒りと憎しみを
なだめるのに苦労する。
あなたはね、あなたが
「面倒を見てやっている」と
思い上がっている相手だけでなく、
家族と縁戚の者全員を
傷つけ苦しめているの。
苦しめてやりたい。
彼女が苦しんだ分だけでも。