苦手な友達の話。長文。
その友達は、正しい。
間違いがない。勉強も出来る。絵も描ける。他人を傷つけない。
そして、私の間違いに怒りもしない。
現実世界で、優秀と言われる人だと思う。
でも、どうしても私は好きになれない。
きっと、相手も私を好きじゃない。
私が間違った時、その人は怒らない。…励ましもない。
「そっか」で終わる。それがきっと「普通」なんだ。
でも、わがままな私は、その「普通」が無理だ。
「多分大丈夫でしょ!笑」の一言が欲しい。
私が間違えて怒られた時、その人が視界にうつる。
すごく冷たい目に見えてしまって、少し怖かった。
本当は、内心でムカついてるのかなって考えてしまう。
「こんなやつと関わりたくない」って思われてるかもしれない。
そりゃあ、そうだと思う。
自分は正しく生きようとしているのに、近くに間違って生きている人間がいるなんて、迷惑だ。
その友達は、現実世界の苦手な部分がすごく詰められているようで、どうしても好きになれなかった。
「正しい人」が苦手だと思った。
間違った私は、正しいあの人にとって迷惑だ。
正しいあの人は、間違った私にとって少し怖い。
なんで一緒にいるのか分からなくなる。
きっとお互い、嫌いあっているのだろうな。
明日も登下校は、その人と二人きりだ。
…朝が怖いのは、二人きりが怖いからっていうのもあるのかもね。
「間違ってるけど、優しい人」と一緒にいたいな。