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のっけからラベルどおりでアレなんだけどさ。
そういうことらしいよ。
よく、子育て中のママの悩みで「うちの子、食べ物の好き嫌い多すぎ」「偏食がすごくて献立考えるのつらい」そんな話あるじゃん。
ほんの15年ぐらい前まで、好き嫌いが無くて何でも食べる子が偉くて、そうじゃない子は矯正すべし、そういう風潮だったような気がする。
でも、それから時が経って、今はだいぶ考え方が変わってきてるなーって感じる。
子どもの好きな食べ物といえばカレーライス、ラーメン、ハンバーグ、スパゲティなどなど、濃い目の味付けのもの。これは大きく変わってないんじゃないかな。
で、嫌いなものはだいたい野菜全般、とくに上位に挙がるのがピーマン、トマト、ニンジン、ナス。セロリなんて出そうものなら絶対に食べないもんね。
あとはキノコ類も不人気か。
好きな食べ物はいくらでも食べればいいけど、野菜を摂らないとビタミンやミネラル分が足りなくなる。
とはいえ、嫌がる子どもの口に無理やり突っ込めば虐待になっちゃうのでそれはダメだ。
だから親は何とかして野菜だと判らないようにして、具材に混ぜたり餡にしたりと工夫をするわけね。
考え方が変わったなって思うきっかけが、発達障害との関連。
その界隈では有名な、とある精神科医が言うには、昔は発達障害のある子どもは偏食傾向が強くて、それは「こだわりが強い」っていう脳の特性から来るものだから、定型発達の子とは違ってもしょうがないと考えられていたそうな。
それが、今は反対で、野菜(特に苦いものやグジュッとした食感、ヌメリのあるもの)を嫌がるのはヒトが本来もっている生存戦略から来るもので、苦みや刳みを感じることや舌触りの違和感は「食品の傷みを察知する力が働いている証拠」で、「生き物として正常な反応だ」って言うわけ。
つまり野菜キノコ含め、何でも嫌がらずに食べる子どものほうがむしろ異常で、発達障害を疑うべきである、そういう論調だった。
なるほど。だから僕みたいに「何でも『美味しいね』って言いながら食べる子ども」は、実は頭がヘンな子だった可能性があるんだね。
唯一、食べられないのが「おはぎ」なんだけど、それ以外は基本的に何でも食べちゃう子どもだったからなぁ。それは今も変わってない。
今の児童精神科の診断基準に照らしたら「じゃあ向こうでお絵描きしよっか!」って別室で心理検査受けさせられそう。
あーやだやだ。
発達障害をもつ子どもでも、ひどい偏食がある子ではそれなりの理由があることも多い。
たとえば「原色系の野菜(ピーマンやトマト)が生理的に無理」「柔らかい部分のある野菜(トマトやナス)の舌触りに強い違和感を抱く」「麺類がノドを通るときの感触が嘔気を催す(感覚過敏)」「顎を動かすのが億劫で仕方ない」などなど。
こういう場合は仕方ないのでそれを避けるしかないんだけど。
結論「何でも食べる子に育てる必要はない」ってことだ。
医者曰く、嫌いなものがなければおかしい。そういう話。
まあ、何事も平均が良いってことなのかね。生きづらいっすね~ホント