どうも、nanaha.です。
辻村深月さんの「噛み合わない会話と、ある過去について」読了しました。
今回はその感想について話していきます。
ネタバレありなので、お気をつけください。
これは、様々な「過去」について語られてゆく短編集(短編ではないかも)です。
「ナベちゃんのヨメ」「パッとしない子」「ママ・はは」「早穂とゆかり」の四章で構成されていて、全てに辻村節が詰め込まれています。
美しい「思い出」として昇華されていた出来事が、突如豹変して牙を剥く。
そんな様子が描かれています。
僕は「パッとしない子」「早穂とゆかり」を見て背筋がゾワゾワっとしました。
ほんとに怖いとしか言いようがなくて…。
過去に自分の中で良いように訂正されていた過去が、自分の敵となって襲ってくることの恐怖に震え上がりました。
言語化するのが難しいのですが、これは本当に読んでみてほしい本です。
ただ、あまりスッキリするタイプの話ではないのでそこは注意です。
もし読んだことある方いらっしゃったら、お返事くださると嬉しいです。
読んでなくても、興味があったらお返事してくれると喜びます。
では、さようなら。