9月30日
1年10ヶ月程携わった案件を離れることになった。
参画時に大体2年くらいの計画と言ってたから予定通りか。
俺は単価に見合った仕事をしていただろうか。
俺の元請けの単価はいくらで発注されていたんだろうか。
大した仕事をした自負は全くない。
ただリモートで会議に出て話を聞くだけ。
自分がメインで話すことなんてほぼない。
たまに振られる調査やら問合せ対応やらドキュメント修正をするだけ。
居ても居なくても変わらないだろう。
なのに最後にチームの人達は色々とメッセージをくれた。
『色々と意見や提案をもらえてやりやすかったです』
……俺なにか提案したっけか?
『色々と無理なお願いもしましたがありがとうございました。』
……無理なお願いってなんだ?
……俺何か役に立ったか?
『色々とご迷惑をおかけしてすみませんでした。』
……いやいや迷惑かけたのは俺の方だろう。1週間と5週間の2回も入院したし。
最後だからそういう優しい言葉をかけてくれてるんだろう。
離任を惜しまれてるのかと勘違いするじゃないか。
引継ぎ資料は作ったし説明もした。
本番作業で実行するスクリプトも仕上げた。
引継ぎで不明なところないですかとチャットと電話と両方で確認した。
立つ鳥跡を濁さずになってるはずだ。
…次の案件は上手くやれるだろうか。
案件の参画は決まったが入場の手続きまで1週間ほど空きができた、何もすることがない。
恋人や家族がいたら時間を充てられたのにな。
取りあえず暇になったもの同士でご飯に行く予定はできた。
せっかくだし退職祝いで奢ってやろう。
あのブラック会社じゃ送別会もなかったらしいしな。
それ以外予定がなくて暇だな。
10年ぶりにキャバクラでもいくか?
地元帰ってきてからいったことねえな。
まあ行ったところで昔通ってた店以上に居心地の良いところなんて無いだろうな。
kig君とntkとmraさんとsbさんとnkmr店長が居たからあの店が好きだったんだ。
楽しかった時を思い出すと死にたくなるな。
死にたくなるってことは俺の嫌いな奴らと同じということだ。
嫌いなやつを否定するためにも自分が死にたいに飲まれちゃいけない。
死にたいに飲まれて何も出来なくなるのはただの弱者だ。
飲まれるくらいなら憎んででも生きろ。