僕が見ている世界は僕の世界。
僕は僕の人生という物語の主人公。
だから僕はここにいる。
僕がいるのは僕のせいだ。
君がいるのも僕のせいだ。
この世界で苦しんでいる人達、それはきっと僕のせいだろう。
ここは僕の世界で、君たちは世界設定だとしたら…
何という誤りを犯してしまったんだろう…
誤りを修正せずに物語を書き進めてしまった。
僕は悪人だ。設定で人を苦しめたり、死なせたり…
そんなのは終わりにしよう…
これらはある日ふと思った事だ。
自分が生まれた時にはこの世界は全てセッティングされていた。
自分が作って記憶を消して、その世界に入り込んだからこの世界にいるがこの世界のことが分からないという状況なのだろう。
そして死ねば、この世界から出られることになっているのかもしれない。
そう考えると、自分は何て馬鹿げた事をしたんだろうと思ったよ。
こんな酷い世界を作るんだから。
次は誰が苦しむのだろう?次は誰が死ぬのだろう?
台本がないから、分からない。
お前は馬鹿な事を言っていると思っても、そうでなければ辻褄が合わない気がする。
最後に皆に聞きたい。
「あなた達はいい人ですか?」
名前のない小瓶
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お返事が届いています
ななしさん
あなたの話だと、悲しい事がおこるのはあなたのせいなんですよね。
悲しい事と同じくらい幸せな事もおこっている事を忘れてはいけませんよ。
いい人と悪い人の比率を変えるのは自分。
自分がいい人なら、世界の悪人は一人減る。
それが私の世界の設定です。
あなたの文章を読んで、トゥルーマン・ショーという映画を思い出しました。
コメディーで面白いですよ。
ななしさん
自分が認知する事で眼前に広がる世界は成り立っているという考え方は特に新しいものではないのでご心配なく。全ての人が認知し認知され主役で端役でヒーローでヒロインで悪役でシナリオライターで総監督で観客なのでご心配なく。
ななしさん
だけど私の世界は、私の物語は私のものですよ。
確かに人生は楽しくないけど、それはあなたのせいじゃない。思い上がりもいいところかな。
そして、それはあなたの周りの人にしても同じで、幸いにして、或いは残念ながら、あなたが不幸にしているんじゃない。みんな同じで、それぞれ関係ない筋書き通り不幸になっているだけ。
所詮は他人。
言ってしまえばそういう事ですね。
だけど、他人だからこそ、お互いが主人公の対等な関係だからこそ、友達とか恋人って出来るんですよね。
ななしさん
でもわたしはそれでも、今ここにいれてよかったと思ってるよ。
それが顔もわからないあなたのおかげなら、わたしはあなたに感謝する。
ありがとう。
ななしさん
わたしはわたしの物語の主人公という事と同時に誰かの物語の脇役。
登場人物になれるかすら分からない。
人生うまくいかないのは、主人公と脇役を兼ねてるから。
そう考えると気持ちが楽になる。
自分のせいで世界に迷惑かけてるってのはおこがましい気がする。
そこまで世界は暇じゃないよ。
自分が居たって居なくたって泣いたって笑ったって知らん顔して過ぎていくしね。
ななしさん
お世辞でもいい人じゃないって言いたい。
でも、人間は善悪で割りきれるか、分からないんだと最近特に思えてきてさ、
自分の生まれる前から続いている世界の出来事を知ったこと、
知らなかったこと、全部責任を負うってどんな生き方なのかな。
主には良し悪しで断罪しなきゃいけないことなってしまうのかな。
よく頑張っているなあと関心させられるけど、自分に問題があるってわかったら、
始まりからか変わっていったことに自分が関わっている事実だけに、
自分がどう反応するか自分に責任を持つだけで、大丈夫だと思うよ。
ななしさん
いい人かどうかは自分で決める事じゃないでしょ。
ななしさん
【小瓶主さんからお返事きたよ】
主です。
皆さん読んでくださってありがとうございます。
自分でも何馬鹿なこと書いてんだ?と思いましたが、きちんとお返事を書いてくれた人がいて本当に嬉しいです。
僕の世界って言うのは流石に酷かったですね。謝ります。
世界設定って人の事バカにしてんのか?
って思った方々、説明が足りませんでした。
世界設定だから見下してる訳でなく、あなた方が苦しんでいたり、幸せを知らずに死んでいったりする事が、設定になっているのだとしたら心苦しいなぁということです。
もし仮説が本当だったら、自分はもう世界も人間も作りません。
輪廻転生なんて以ての外です。
どうも悪人の訴えでした。
ありがとうございます。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。