※この文章は二次元の妄想であり実際の青少年には一切関係がありません。
※不快になる方が一定数いることも理解していますがこちらでは責任を負いかねます。
僕が精神を病むとイラストを描く頻度が著しく増加する。
クオリティが上がるわけではないがひたすらにイラストの物量が増える。
現実から目を背けて引きこもりがちになると必然的に紙やパソコンに向き合う時間が増えるというのもあるし、正負の差はあれど絵を描くためのエネルギー・ネタが豊かになってしまったというのもあるだろう。
病むと眼球を描く。手を描く。内臓を描く。少年少女の等身大の恐怖を描く。とにかく惨い様を描く。
可愛いから描く。病んだとは関係なく、描いていて楽しく自分のそういう絵が好きだという自認のもとで描く。
実際は病みが原因であろうとも根本的に僕は僕の絵が好きなのだ。
精神を病むと多少クリエイティブになる。布団から起き上がれなくなっても枕元に紙とペン、またはスマートフォンがあれば現実逃避の役に立つ。
どんなに苦痛を感じていても僕はそれらのイラストや文章を作り自分で鑑賞し、癒やしを得る。そうして自尊心を高めるのだ。
今日も理不尽に立ち向かう健気な少年少女を僕のちんけな脳味噌から作り出そう。敵が魔王でなくてもいい。学校でも親でもコンプレックスでも、視野が狭い故に逃げる選択肢が取れずにひたすら立ち向かい続けるしかない彼らを形にしよう。
彼らの眼球は何色がいいだろうか。彼らの目は澄んでいるだろうか、濁っているだろうか。想像すればするほど現実逃避は豊かで楽しいものになる。
良いイラストが描けたらそこから連鎖的に着想を得て小説を書くのもいいだろう。
少年少女の純粋な眼球。少年少女の丸い爪。マジョリティの冷たい眼球。マジョリティの後ろ指。
「嗚呼、なんて可愛い!」
妄想をすればするほど現実逃避は豊かで楽しいものになる。
たとえ悪趣味であろうと、僕は昔からこういう人間なのだ。現実では無害をやりながらも僕は妄想の世界でこういうことをしているのだ。実際の彼らに手を出すことはなく、萌える一心病む一心で妄想を形にし続ける。
昔の嫌な出来事も自己憐憫として彼ら幻想の存在に体験させよう。二次元に置き換えたらきっと僕の体験も“可愛いもの”となるから。
自己陶酔に浸って浸って現実を忘れてしまおう。あんな現実からは積極的に乖離しよう。
この文章も現実逃避と自己憐憫の賜物だ。これを綴ったのが僕じゃなくて妄想癖のある二次元の文学少年少女が書いたものだったら可愛いんじゃないだろうか?
気味の悪い妄想をする変わった感性の少女。学校では無視をされて孤立されている少女。休み時間はいつも絵を描いて押し黙っている少女。それが全部全部二次元だったなら、可愛かったはずなのに。
僕はもう少女ではないから、イラストと小説で妄想を並べることしか叶わない。
…もっとも、少女であった当時も可愛げなんてどこにもなかっただろうが。
今書きながら流しているBGM:White Space(OMORIより)