小学生の時、「相手の気持ちになって考える」ができなくて、何回か友達を泣かせてしまったことがある。
だいたいのことは、「言わなくてもいい本当のこと」を指摘してしまって起きていた。
何となく見た目のことは言っちゃいけないって認識はあったからそれはなかったけど、例えば友達が描いた絵に「それ〇〇の真似でしょ。同じじゃん。ほら」と言いながらわざわざ元ネタになっている絵を横に並べて周りの子に見せたりしていた。
私の中では「真似してるくせにオリジナルみたいな顔してるの許せない!」ていう間違った正義感みたいなのが働いていて、何ならいいことをしているくらいの認識だった。
でもその友達が泣いてしまって先生を呼ばれて、どうして泣いてしまったのか、どうして怒られているのかもよく分からないまま謝った。
大人になるにつれ、相変わらず人の気持ちを考えられない人のままではあるものの、色んなパターンを覚えてきて少しずつ失言は減ってきていると思う。
でも周りも大人ばかりだから、本当は傷付けてしまっていても受け流してくれているだけかも、と時々不安になる。
診断は付いていないけど、うっすらASDみがあるとお医者さんにも言われているから、多分これは「こう言われたらこう返す」「こういうことは言わない」というパターンをさらに増やしていくしかないんだろうな。
人間なのにAIみたいなコミュニケーションのとり方でちょっと笑える。いや笑えないか。