今から言う事は。私がいつも密かに心のなかで思ってる話。実際には、そんなこと口に出さないし、まわりにも言わないし、実行してない。
こんなこと考えてる人には見えないようにしてる。
けど密かに考えていること。それを今から言う。
ほんとうはさ、
ほんとうはさ、
ここに大きな傷があるの
ナイフで一直線にザクザクって切られた切り傷があるの
痛い
時々痛むかもね
誰にも見えない
見せないようにしてる
見せたらきっと引くだろうし
気使われてなんか楽しくない関係に発展するだろうし
見せたくないし
大切なものだから
私の、この世界で1番の味方だから
いや、本当は見せたい
本当はさ。
嫌になる。
わかってほしい。自分がどれだけ辛い思いをしてきたか。
ここでいう私の傷は心の傷だ。
だから目に見えない。体にもそんな大変な傷はない。
でも、
私は最低だから。
体に、自分の体に、本当の切り傷があればいいのにって思ってしまう。
リストカットをしたい気持ちとは違う。
いや、一緒か。
とにかく
体に、本当の傷がほしい。誰にも絶対にみせないから。
傷は、本当に、唯一の私の味方だ。なぜなら本当に辛かった瞬間を知っているからだ。
傷がそばにいてくれれば、なぜか自分に優しくなれる。「いいんだよ悲しんだって。泣いたって。」って別に意図とかなしに私にそう言ってくれるから。そんで、「辛かったよね。本当にこのとき(あのときは)」って言ってくれるし、私が「辛かった」っていう気持ちを無条件に尊重してくれる。肯定してくれる。認めてくれる。
だから
切り傷が欲しい。本当は。
人に認めてもらうとしても、そこにはやっぱり人間だから、なんというか…条件付きなんだよなあ
だから、人を介さずに、傷がほしい。
本物の傷。誰にも見せない。私だけが知ってる。私の味方。私を認めてくれる。私をもう一度奮い立たせてくれる傷。私の相棒。
いつか…本物の傷をつけたい。
心の傷は見えないから、心の病気は見えないから、理解を得づらいよなあ。