何故,人は苦しみを比べたがるのだろう。
苦しいものは苦しいのだ。
そこに上も下も,優劣もあるのだろうか。
「○○はもっと苦しんでる」
「△△に比べたら貴方は全然楽よ」
だから何だ。
何で,苦しい、辛い、しんどいと,そう感じる基準を他人に合わせなければいけないのだ。
苦しいものは,苦しい。
辛いものは,辛い。
しんどいものは,しんどい。
そう感じる基準は何時だって自分自身であり,他人が決めていい事では無い筈だ。
そうやって,他人と比べてその人自身の苦しさや辛さ,しんどさを考えない様に,見ない様にするから。
そんなんだから,人はこの世界に絶望してしまうのだ。生きる気力が無くなるのだ。
希望を見いだせないのだ。
だから。
だから、尊い命が失われるのだ。
誰かにとっては,何よりも大切で,この世界の一番の宝物で,生きる希望であるかもしれない命が,散っていくのだ。
願わくば,救える命が1つでも増えるますように。