声を、かけるべきだったのか……
……まあでもいいや。
さよなら バイバイ
心の中、そんな気分。
っていうの伝えたいだけ。
べつに私はどこにも行かないし
行くところもとくにないから。
これも、こんな感覚だ。って
ふわっとしたものを
書いてるんだろうな。
ふわっとしたものを伝えるのに
ふわっとしたもので表現する。
たとえば、『親が死んだ』なんて直接的で鋭さのある表現じゃなくて、『心がさみしい』みたいな…… そんな感じ。
亡くしたのはずっと前だし、ここでたとえ話に使うくらいのものだけれど、
あったことは事実で。それは消えないんだなあと思う。
気持ちが連続してるわけじゃない。
統一したものじゃない。
この手紙には、いろんなわたしがいる。
誰かに謝罪したいわたし。さっき書いた寂しいわたし。全部どうでもいいわたし。
疲れた。
疲れてない。
うん。そうだね。
大丈夫 大丈夫
“よくない” いつもどおり
そのまま
ありがとう
またね