帰国するって話を聞いて数日、まだ一週間も経ってないけれど。
仕方ないのでもう、ちゃんと納得というか、受け入れるしかないとぼんやり思いつつある今日この頃。
遅かれ早かれ日本に帰るのは決まりきってたことだし。
しゃーないしゃーない。
気持ち的には何も仕方なくはないけれど、しゃーない。
そういうもんです。
そもそもこっち来た時から人生何が起こるかわからないなんて身を持って知っているわけだし。
不安ばっかり思い浮かぶけど、しゃーない。
なるようになるさ。
なんねーけど、なるようにするし。
英語あんなにできなかった人間がインターで生きてけてたんだから、母国語の学校に行くぐらいで死にゃあせん。
大丈夫。大丈夫じゃないけど、大丈夫。
インターのことも並行して編入試験のための勉強しなきゃいけないし、受かるかわかんないし、受かったとて三年ぶりの日本の教育についてけるかも心配だし、何より死ぬほど苦労して手に入れたこの英語力が帰国したことによって落ちるかもしれないのが怖い。
だけど、大丈夫だってことにする。
大丈夫にするさ、なんてったって私ですから。
泣きながら課題やって、泣いたって学校に行って、涙こらえてわからない授業にしがみついた女ですよ、私。
大丈夫、大丈夫。
頭はあまり良くないし、要領悪いし、のろまですけど、努力するのは得意ですから、私。
朝5時まで課題やって一時間半しか寝なくたって学校行けますから、私。
大丈夫、大丈夫。
それにほら、頑張って高校受かったらさ、日本で生活できるし。
そしたらコンビニのおにぎり食べ放題だし、日本の可愛いものいっぱい買えるし、憧れのプチプラコスメとかいっぱいゲットできるでしょ。
それにさ、高校の制服とか着ちゃってさ、放課後に寄り道とかしちゃったり。
推しのグッズだって買える機会がいっぱいあって、運が良ければライブだって行けちゃうかも。
きっと今とは別のベクトルで、なんならもっと大変で苦しいのはわかりきってる。
でも、こうやって希望を見出してなきゃ、帰国するのを受け入れられない。
別に私、今住んでる国そんなに好きじゃないし、インターバカみたいに大変だけど、それでも、アホみたいに頑張ったあの一年があるから、まだこっちで頑張りたかったと思っちゃうから。
おかしいよね、こっち来る前は日本の友達みんなに「テキトーに日本人学校で一年過ごしたら高校受験で帰ってくるわ〜」って言ってたのに、一年経ったらインターなんか通い始めちゃって、結局そのまま二年目突入してるの。
私、自分のこと大っ嫌いだけど、本当に本当にどうしようもないやつだと思ってるけど、インターで頑張ったのだけは心から誇れるよ。
だから、大丈夫。
編入試験も、日本に帰ってからの生活も、大丈夫。
なるようになる。する。
あんなに頑張ったんだもの、私。
気合いと体力があれば、きっとなんだってできるよ。
私が一番私の悪いとことかダメなとこわかってて嫌ってるけど、同時に私が一番私の努力を知ってるもの。
大丈夫だと思おう、ね。
15歳の私が大丈夫だったんなら、16歳の私もきっと大丈夫。
17歳の自分だって大丈夫よ。
大丈夫。
私は大丈夫。