二言目には疲れた、と出てくる。
どうしたらいいのかもうわからない。
なんか疲れた。
なんか頭が働かない。
なんか体が重い。
しかしそれも二、三日くらい具合悪がっていればそのうちにある程度は治ってしまう。
だからこそ、逆にどう扱えばいいのか分からない。
完全に気にしないこともできないし、病人として自分の症状をきちんと説明できるわけでもないから。
ただうっすらと調子が悪い。
本調子が出ない。
集中ができない。
スタミナがない。
そしていつこういう状態に陥るかが分からないからタチが悪い。
そういえばこの前の共通テスト中にもなった。だから、と言い訳するのもどうかと思うけど、些細なことで頭が真っ白になってしまった結果、志望校の判定は厳し目になってしまったし、共通テスト利用も微妙。疲れた。
食事も睡眠も運動も前よりは気を遣っている、チャットgptに自分の話をして自分のこともなるべく分析している、なのに何がまだ足りない?
頭痛でも頭重感でもない、ただ頭がショートしてしまったかのような感覚
錆びきったブリキのように動かすのに苦労する体
疲れた。不定愁訴死ね。
これのせいでかれこれ一年以上は悩んでいる。
最初はあまりにも普段と違う自分にショックを受けてパニックになったけど、もう今はそれが、程度の差こそあれ、ずっと続いているものだから、なんとも思わなくなってしまった。
「ああ、またいつものこれか」って、平静を取り戻す技術だけが異様に高くなった。
本当に取り戻したいものは一向に掴み取ることができないのに。
疲れた。もうちょっと私に根性があれば良かったのかな。もともとは、あったはずなんだけどな。
こんな調子だから勉強も頑張っているわけがなくて、なのに誰に相談しても
「疲れているんですね」「プレッシャーに押しつぶされそうなんですね」
と言われてきた。
それが今まで全然受け入れられなかったけど、まあ、実際そうなのかもしれないな。
私は単に現実と理想の乖離を認めることができていないから、こんなに苦しんでいるだけなのかもしれない。
にしても、これからどうしようか。
もともとは理系で建築をやりたかったけど、あまりにも勉強に集中できなかったのと、文系への興味も強かったので秋頃に文転した。
志望する学問の変遷は
建築→化学→心理学→日本文学→哲学(NEW!)
THE・血迷った高校生って感じだな。
でも、まあ仕方がない、今の私にも出来そうで興味を持てるものがこれしかなかった。
まあ、自分の最低限の能力でできると思ったところに行き着いたという点では、もともと適性がなかった場所からあるべき場所に流れ着いたとも考えられるかもしれない。
理系にしたのも「文系より張り合いがあって面白そうだったから」程度の理由でしかないし
最初に建築を選んだのも、建築史とか意匠に興味があったからで、つまり私はちょっと数学的思考に強いくらいのド文系だったんだろう。
社会に貢献する気の持てない社会不適合者とも言う。
しかし文転したところで勉強量が全く足りていないことに違いはない。
さっきも言ったように「張り合いがありそうだから」という理由で理系に飛び込むくらいには、もともと向上心(?)も、気概も持ち合わせていた。
だからそのときのような状態に戻りたいと、ずっと思っているのだけど、ずっと、それがうまくいかない。
「今更取り戻したところで意味ある?」と思うかもしれないけど、私がそれを取り戻せるだけで、たとえそれが入試前日だとしても、受験の結果はガラッと変わってくるだろうと思う。
まあ、こういう行きすぎた過去の理想化が、さらに今の状況からの脱却を困難にしているんだろうなってことは、本当は、うすうす気付いてはいるんだけど。
現実を受け入れる。
あなたは馬鹿だ。
馬鹿だから点数が取れないだけ、理解することができないだけ。
あなたはそれを、「不調」を逃げ道に、認めないようにしているだけ。
だからあなたがやるべきことは……
……私がやるべきことはなんだろう。
現実を受け入れたところで、今から打つ手がないのでは、もうどうにもならない。
「入試直前にでも戻ってくれれば」
とはいったけど、きっとそんな一朝一夕で戻るものじゃないのだ。
だって一年もかけてようやくこうしてまた落ち着いて文章を書くことができるようになったのに
一瞬でそれが解決できたなら苦労なんてしなかった。
そして私の仮説が合っているかも、本当は定かじゃない。
本当は全然別の理由かもしれない。
この1年間で私は何度も原因を決めつけて、間違ってきた。たとえ今まででもっとも確からしく思えたところで、今回だけは合っているなんて確証は、どこにもない。
だから疲れた。
考えることが大変だ。
方策が微塵も、頭の片隅にすらも思いつかないことが絶望的だ。
自分がこんな心の弱さを抱えていることがひどく惨めだ。
もともとは世間一般的に偏差値が高いとされる大学を目指していた、のに、今ではその下の下の下の大学ですら受かるかどうか危うい(その大学を貶めるつもりはない。数少ないこうした状況に陥って良かったことのひとつは、気持ちの悪い選民思想のようなものが大分薄れたことだ)。
塾の先生は「いやあなたならそこを受ければ流石に受かるでしょう」と言ってくれたけれど、私は私のことが信用できない。落ちるという確信をしてしまう。実際共通テストのリーディングは演習のときよりも15点低かった。易化していたのに。
マイナスな箇所ばかりを見つめるようになった。
答えが合っていた問題を喜ぶことよりも、間違った問題を分析したり解説を理解したりすることよりも、間違った問題を目にして落ち込むことが増えた。
赤本を解いて合格最低点を下回れば絶望的な気分に陥って、具合が悪くなる。解説なんて読めない。
それがどれだけ不毛なことかを知っている。しかし、どうにもできない。
「どうにもできない」という決めつけがどれほど不毛なことかも知っている。しかし、……。
そんな自問自答を頭の中でぐるぐるぐるぐる、終わる気配がない。解決の気配もない。
そうした状態から抜け出したくて、匿名でも名ありでも、だからここで綺麗事を言ってみたり、逆に思いきり厭世的に「死にたい」と言ってみたりしてきた。
しかし、それこそどうにもならない。
本質を得ない言葉はいくら吐いたところで意味がない。進展がない。自己耽溺に過ぎない。現実逃避。
どうにもならないことばかりができる。そうしてどうにもならないことばかりが積み重なって、そのうちにどうにもならない不幸と人格が形成されていく気がする。もう、形成されているのかもしれないけれど。
死にたい訳ではないけど、逃げたいと思うことはある。
私が死にたいと言うのは、逃げないか死んで逃げるか生きて逃げるかという選択のうちのひとつを選んで口にしてみるというだけのことだ。
受験程度で、そんな、馬鹿馬鹿しい
ということは自分でも分かっているけれど、その受験程度にすら打ち勝てない弱さでこれからやっていけるのか? と言われれば、私はなにも言うことができない。
私は私の心がそこまで頑丈ではないことを知っているから、ここで折れてしまえば将来自分がとてつもなく卑屈な人間になるかもしれないという予感がある。
強い人間はそんなことを気にしなくてもいいかもしれない、でもあいにく今の私はそうではない。
逃げてもいいのは、逃げる強さを持っている人間だけだ。
覚悟も定まらないままに丸腰で駆け出したところで、待ち受けている運命などたかが知れている。
だけどわたしは……
疲れた。
もうどうしたらいいのか分からない。
ああもう全部無理だ、どうせすべりどめにも落ちてしまうにちがいないからいっそもっと難易度の低いところにでも出すか、とか、どんどん悪い方に考えが引っ張られていく。
たすけて。
誰かこの精神の牢獄から出して!
なんて願ったところで、どうにもならない。死にたい。それはつまり、ここから抜け出したい。
「ない」という決めつけになど何の根拠もないというのに、私がそれを盲信している自覚はある。
いや、もしかしたら利用しているのかもしれないな。
いろんな「ない」をでっち上げることで、私の中の一番重要な部分が「ない」ことに気がついてしまわないようにしている?
しかし、そんなことがわかったところでどうしようも「ない」!
堂々巡り。
ない、ない、ない、ない。
言い訳ばかりだね。
無理。
全部無理だ。
あー無理無理。
人生無理なので死にますか。
受験ごときで大げさですね。
でも無理ぽそうです。
身体活動を完全停止にしたい。
自由になりたい。
助けてー><
死ね。
疲れた。
ああ、久しぶりに理路整然と話せていると思ったらやっぱり感情に飲み込まれてきてしまうな。
体が痛い。
ラジオ体操しても、直らない。
気持ちが悪い。
何も考えられない。
自己嫌悪と共に脳内回路がスパーク、ショートした。
背中がぎしぎしと痛むことと「受験むり❣️」という盲信
それだけが今の私の全てである。
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