君の縄張りの中で過ごしたい。
君の巣の中で過ごしたい。
傷つくことの無い場所で、
傷つけたくない存在と丸まって寝る。
君の縄張りを僕が守るんだ。
君の巣は君が整えてね。
綺麗な夜は泉で並んで空を見上げるんだ。
流れ星が流れたら、君と居られる日々を願おうか。3回は無理だから、君と協力して願ってみてさ。その時僕はどんな顔をしてるかな。きっと誰も知らない顔をして、君すらも知らないでいるんだ。
曇った日は灰色な世界を楽しんでみようよ。
黒も白も含んだその日を、僕は君と歩いてみたい。手を繋いで、しっぽを絡めて、仲良く君と小さな世界でいっしょにいるんだ。
何かが空から降る日なんかは巣の中で過ごして凌いでいよう。
雨でも雪でも槍でも石でも、どんなものでも耐えられる安全な場所を作って寝よう。寝て起きて、外を眺めて。天使の光が刺したら、舌を出してあっかんべーって笑ってやろう。君と居ればそこはどこも安全だから、僕はそこを一生懸命に守るんだ。
小さく白い僕と、綺麗な黒を纏う君。
混ざることの無い毛色。
君の黒は美しくて、僕の白は儚いんだ。
君が、君が好きです。
なんでもない日に君を思い浮かべて。
何かあった日は君を思い出す。
そんな僕が願う物語。
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