交差点の一角に建つ十階建て。
遮光ガラスが暗い鏡となって輝く。
陽が傾き燃え上がった西空が
灰橙赤の光を映し込む。
建築士よ、これは、反則だ。
頭上を鳥たちが横切り
鏡の世界を飛翔。
どうか、この時よ永遠に。
「五時十六分」
外壁の大時計が刻む。
静寂が肌に触れ、
群青の角が空を切る。
嗚呼、君は
やはり人工美を嫌うのだろうか。
金の文字盤の最期を見届け
何度目かの青点滅に、駆け出した。
hatose
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ななしさん
よい。
すき!
まいたん
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