ふとした瞬間にあの人の仕草だとか言葉を思い出して息が出来なくなる。
今日は計算するときに机の上で空でそろばん弾くの思い出して泣きたくなった。
最後に会ったのはもういつか思い出せないかもしれない。いや思い出せない。
別れてからあの人は新しい恋もしたはずで。
どこにいるかも誰といるかも分からない人を思うほど無駄な時間の使い方もないと思う。
私がついたため息をいつかどこかであの人が吸って、あの人の吐息を私はいつかどこかで吸う。
眠れない夜にこんなくだらないこと考えてまたついたこのため息もきっとそう。
誰に知れずとも今日もあんたが好きだった。
聞いてっか、なあ。
連絡先も今の姿も何も知らないけど私、やっぱりあんたが好き。
助けてって言ってんの、聞こえててもし今度何もすることがなくなったらたまにはあの頃の二人のことでも思い出して。
そしたらこのふざけた涙も少しは報われるはず。
私未だにここから進めてないから気が向いたら迎えに来て。
…ないか。知ってた。