私には、できるだけ思い出したくないというか、離れていたいと思う思い出があります。
意識しているのか無意識なのかわかりませんが、そのことに触れられると体が固まる感じがします。
たまにうっかり自分からその話題を出してしまうときも、居心地が悪いようなぎこちない感じになってしまいます。
不意打ちで人からその話をされると、そのときのことがよみがえったように気持ちが沈んで、イライラしたりやるべきことが思うようにできなくなったりします。
自分でも見えないくらい自分自身の奥にある何かが震えているようなどこかが痛いような感じで、負の感情が押し寄せて苦しくてどうすることもできません。
でも、不思議に思われてしまうでしょうが、その思い出は決して辛いだけの過去ではありません。
楽しくて大好きで、「それなのに」辛いのか「それゆえに」辛いのかよくわからないけれど、私にとってかけがえのないもののはずなのに、私をこんなに苦しめるのはどうしてだろう。
そして、私はいつまでこの過去を嘆いているんだろう。端から見たら、たいしたことではないんだろうな。
それでもその思い出を忘れたり過去に流したりすることはできません。私にとって、今までで一番いろんな意味で濃くて大好きな時間だったから。
好きなのに辛くて辛いのに好きなんて変ですよね。
こんなにグダグダと考えてしまうのは、過去にとらわれすぎだと思いますか?
過去を思い出して辛いときは、どうすればいいですか?
れいん
名前のない小瓶
38878通目の宛名のないメール
小瓶を1120人が拾った
保存0人
お返事が届いています
ななしさん
主さんの気持ちと同じかどうかはわからないので僕の場合の話をします。
大好きでかけがえのないもののはずなのに苦しくて辛い。
僕にとっては、交通事故で亡くなった彼女との思い出がそう。
彼女と過ごした時間、言葉、笑顔、幸せ、かけがえのない全て。
彼女が交通事故にあったあの日、全てが崩れ去った。
これからもっとお互いのことを知っていくはずだった。
高校時代いじめられて、大学では強がって見せてたけど彼女はそんな僕を受け入れてくれた。
でも僕は弱くて怖がりで、そんな自分を見せることなく彼女と永遠のお別れをすることになった。
日常が辛くて苦しくて、逃げて閉じ籠った。
逃げて逃げて逃げ続ける。
そうすると最後には逃げ場がなくなるから、もう一人の自分に任せる。
自分で自分を慰めたり励ましたりする。
そうすることで少しだけ心が和らぐんだ。
この世界には辛いこと苦しいこと、たくさんある。
どれだけ逃げてもどこに逃げても必ず存在する。
不幸は日常。
自分が望まない状況こそが不幸。
日常には、そんな状況がたくさんある。
だから、不幸は日常。
でも、心は違う。
心は自分が望んだ形に変えられる。
逃げるための場所も作れるし、戦うための気持ちも作れる。
だから、主さんも自分に必要なものを作り出したら良いんじゃないかなって思いました。
ベル
ななしさん
私もそういうことあるよ。一人の時にあえて思い出して、まとめたり考えたりした。そのあと宛メに流した。
ふいに その話題を出された時を思い浮かべて、そのときの感情とかと向き合った。
でも、どうしてもその作業がつらいときがある。そういう時は無理したらいけないと思う。
時間をかけて、ゆっくり和らいでいくものもあるよ。
ななしさん
【小瓶主さんからお返事きたよ】
小瓶主です。
ベルさん、2通目の方、お返事ありがとうございました!
そして、こんなに長くお礼をしないままで本当にごめんなさい。
この小瓶は衝動的に流してしまいました。
爆弾を、これ以上手に持っていられなくてところかまわず投げたみたいな感じです。
その後受験が本格化し、「今はこのことで悩んでいる場合ではない」と思い、意識的にこの話題を忘れるように努めました。それは、そうでないと思い出して苦しくなって勉強に集中できなくなるからなのですが、そこで改めて、この思い出は今の私にとって足かせのような、重りのようなものなのだと気づきました。うまく説明できないのですが。
受験の結果がどうであれ、春からは今までとは違う環境になります。そうしたらなにかわかるかもしれないし、気持ちが変化してくるかもしれません。
そうでなくても、お返事にあったように時間が和らげてくれるかもしれません。
受験がとりあえず落ち着いてから、その思い出について前よりも考えるようになりましたが、今はやはり辛くて前向きな捉え方なんてできそうもないです。
いつかは、ベルさんみたいにそのことを語れるようになるのでしょうか。そうなれたらいいなと思いますが、今は自信がありません。
でも、この小瓶といただいたお返事を通して少しは前に進めたかなと思います。
また行き詰まったら小瓶流させていただきます。
本当にありがとうございました。
れいん
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。