初めて会ったのは一年の夏。
遅刻で職員室に寄ったとき。
あの頃教師なんて糞だと思っていたから
貴方への印象も悪く、同中の担任か、程度。
課外が始まり貴方の授業を初めて受けたとき
終始寝ていましたね。
初めて名前を確認された時の事も覚えてる。
どうしてでしょう。大嫌いだったのに。
2年になり週3回貴方の授業を受ける事に。
私の嫌いな教科故、遊び半分で受けてた。
毎日話すようになったのはいつからだろ。
貴方がからかってくるもんだから
私も負けじと反抗して。
いつしか待ち遠しい時間になってた。
「俺の事好き?」「俺もお前のこと好き」は、
どうせ冗談だから忘れてるでしょ?
避けるならどうして一緒に帰ったりしたの。
そのせいで転勤するんでしょ?私のせい?
忘れようとしてもダメですね。
離任式は話しかけないと決めたのに
連絡先を聞きたくて決心が緩みそう。
どうせなら貴方と釣り合う学力と容姿と運動能力と、年齢が、あれば。
出逢い方が違えば少しは対象になりましたか?
あなたに会いたくて職員室に行ってしまう
もう一度並んで歩きたくて行ってしまう
数年なんて待ってくれないくせに。
就職したらなんて、望みのない約束しないで。
貴方が本当に転勤するのなら諦めます。
私が教員になって貴方に会いに行きます。
そしたら、少しは対等にみてよね。
好きだった。好き。
貴方もそうだったなら嬉しかったな。
残り二日貴方であることを願っています。
かぐや