空しく生きていたくはない。
失敗して小さくなりたくはない。
そう考えるのは当たり前のことで。
だけどそれを成せるのは驚くべきことで。
きらきら輝く一番星のような人たちに憧れていた。
その才能や、その人格に届きたくてずっと走ってきた。
階段に躓いて、雨に濡れて、雷に怯えながら、
どれだけ伸ばしても空までは手が届かないって
ずいぶん最初の方で気が付いてる。
『失敗の人生』って何かってずっと考えているし
『最良の生き方』はやっぱり欲しいけど。
だけど僕はこうやって生き延びてきた。
今まで僕は、
失敗を幾度と重ねても、
誰に許されなくても、
何も手に入らなくても、
ずっとずっと生きてきた。
安物のスニーカーは全然かっこよくないけど、
何処までも歩き続けても疲れない。
歪んだ分厚いメガネは君は笑うかも知れないが、
遠くの星まで良く見える。
使い込まれた古いナイフは人を傷つけるには向かないけど、
道を阻むツタを切るには最適だろう。
『最良の生き方』では無い。
だけど、『失敗の人生』じゃないって、確信してる。
それこそ、人生の全てを賭けたっていい!
僕の口座や、タンスは空かもしれないが、
僕の心にはそういう確信が詰まっている。
何も空しくない。
少しも小さくなってない。
それは実際に驚くべき事で。
僕は僕として生きていくための何もかもをもう持っていた。
それは僕だけの宝物なんだ。
流れ星は僕をら知ることも無く落ちていくんだろうけど
朝日の美しさは僕らだけが知っている。
星さえ出ない夜が来たって、月は確かにそこにある。
見上げれば星が流れ、瞬き、生まれ、そして死んでいく。
その幾千の星のただ一つとして手に入らないとしても、
僕はまだ夜空の下を歩いていくよ。
たぶん、ずっと。
ななしさん
【小瓶主さんからお返事きたよ】
お返事ありがとう。投稿主です。
打ち間違えが恥ずかしくてちょっと後悔しています。
現時点での「人生の答え」を瞬間冷凍して形に残しました。
正しい道なんて最初からなくて最後まで無いし、選んだ道が全て。
それを支えてくれたボロボロで最高の感覚たちを大事にしたい。
他人の生死に口を出すような立場ではありませんが、
これまでの人生が上手くいってても上手くいってなくても、
ずっとずっと生きてきて、ついでに今これを読んでいる事だけは、
どんな法律でもどんな神様にも否定できない絶対の事実で、
それはもう無条件で意味のある事だと思います。
これまでもずっとそうで、これからもずっとそう。
きっとそうです。