ななしさん
角砂糖があちらこちらに点在し
興味本位で追いかけてみたら
自分が蟻であることがわかった
シュガ−コーティングされて気がついた
堪能させてもらって気がついた
糖分補給で気がついた
どうもありがとう
どうもありがとう
どうもありがとう
それでもこれは私の人生
痛みも
そうだね
わたしのものか。
決して愉快じゃないけれど
わたしがわたしになるために
決して避けては通れない
砂糖の世界に溺れていたら
また同じことをするだけだ
もしも逆の立場でも
ひとかけのチョコレート
おなかがすいたら
小腹が満たせるだけのビスケット
それしか私は渡さない
ここにいて
となりでブランコをこぐだけだ
大きく風を切って
夕日の向こうへ飛んでみたい
そんなことだけ考えて
あたまをなでてくれるひと
いるから気づけることがある