あともう少しで他人の心を壊してしまうところだった。
電話越しの君は泣いていた。
初めて君が泣くことを知った。
数時間後、冷たくなっていく君の態度に合わせて僕も冷たくなって。
決定打を押したのは多分僕の言葉だったんだ。
冷たくなった君にも冷たい言葉しかかけられなくて。
自分はなんて馬鹿で無力なんだろうって思った。
元に戻った君は寒い、頭が痛い、心が痛いって。
心が痛いだなんて、心なんて形としてあるわけじゃないのに痛みを感じるなんて。
馬鹿みたいだなとしか思えない僕には心がないのかな。
何もできなくてごめんね。
はっぱ