お母さんは、公平だ。料理の材料の多さとか、焼いたり煮込んだりする時間とかはいつもアバウトだけど、私と妹に対する愛情はいつもぴったり、はかったみたいに均等だ。
お母さんは、色んなきもちに寄り添うことができる。私のきもちも、妹のきもちも、わかってくれるし、わかろうとしてくれる。
お母さんのそばにいると安心する。
それは、お母さんの人間自体が安定してるから。
浮き沈みが激しかったり、前触れなく怒ったり、理不尽なことばかり言っていて意志の疎通ができないような人が母親だったら、一緒にいても安心できなかったんだろうな、って、よく考える。
お母さんのところにうまれてこれて本当によかった。心から思う。
私は自分勝手だし、人間的にも未熟だ。成人したというのに精神はおこちゃまだ。
気が利かないってよく言われる。だって、とか、でも、が口癖で、ネガティブで、どうしようもない。
でも、お母さんみたいなお母さんになるのが、私の夢なんだ。