悪い時には何もかもが悪い世界
曇り空より灰色の海が続く
人のせいにしてやり過ごせたら
重りは全部捨てられるのに
結局自分が悪いんだって
それが多分本当の事で
絡んだ糸は切れないまま
底のない深海に沈んでいく
糸の在り処を探してみるけど
自分の手の中から出てるって
最初から気付いてるんだ
後ろをつけてくる幽霊は
優しさの代償なのか
追い払う手立てを知らないまま
行列の先頭を走ってる
渡せるものなんて何もないのに
伸ばす手の群れは何なのか
何が欲しい？
何を支払えば消えてくれる？
夢があるんだ
誰かの役に立って死ぬこと
誰かを守って消えたいって
誰かを庇って眠りたいって
千切れかけた腕は何も抱けないし
潰れた眼では誰にも気付けないのに
その誰かさえいないっていうのに
意味のない事が多くあって
意味のある意味を忘れてしまった
生きている価値を求めて
今もまだ生きている
生きているだけでは苦しすぎる
死んでいくには無意味すぎる
存在は何かと引き換えれますか？
飴玉の一つにでもなれるなら
もうそれでも良いかな
この海に底があるのなら
眠ったまま砂に変わりたい
光を忘れたまま
そこにいたい
