毎日が辛い。
大学を卒業し、社会人として仕事をし給料を得るようになった。
でも何のためにお金を稼いでいるんだろう。
お金があれば生活の幅が拡がる。
確かにそう。
では何のために生活してるんだろう。
5年前までは明確な目的があった。
彼女と交際を続け、将来的には新しい家庭を築けたら良いなと思った。
でも彼女は交通事故に遭い命を落とした。
悲しみは時間が癒してくれるっていう、確かに当時ほど悲しみを感じなくなった。
でも幸せも感じなくなった。
生きてる感じがしない。
ただ時間が流れているだけ。
毎日働いて、明日の仕事のことを考えて眠るだけ。
高校の頃は道に石ころが転がっているだけでも幸せが感じられた。
でも今は温かい気持ちになる瞬間がない毎日。
母は僕の彼女が事故で亡くなったことを知っているから、将来のことについては何も言わない。
でも幸せになってほしいって顔をしてる。
父も僕の彼女のことを知っているにも関わらず、テレビで交通事故のニュースや火事、人の不幸のニュースを見てはゲラゲラ笑ってる。
イカれてる。もう関わろうとも思わない。
不仲だった兄とは仲直りした。
元々数少なかった友達とは絶縁した。
時間だけが過ぎていく。
僕が思い描いていた幸せは一生得られない。
全てが色褪せて見える。
彼女との思い出の場所に行っても寂しさが募るだけ。
寂しい。
でも彼女以上に好きになれる人はいない。
今後もきっと現れないだろう。
幸せ、見つかるかな。
45248通目の宛名のないメール
お返事が届いています
ベル
(小瓶主)
11通目の方へ
僕のことを心配してくださってありがとうございます。
この宛メで多くの方と交流させていただいたおかげで自分の気持ちと向き合うことができ、現在は前向きな気持ちで生活することができるようになりました。
ですが、いつまた立ち直れなくなってしまうかわかりません。
その時にはあなたのお返事を思い出し、医師の方のお力をお借りしようと思います。
あなたの親切なお気持ちに感謝いたします。
ベル
(小瓶主)
9通目の方へ
お久しぶりです。
僕の場合は、幸せを求めなくなったことが原因でした。
彼女と過ごし、満たされていた時間はもう得られない。
求めても得られない。
仮に得られたとして、失うことを恐れている自分もいる。
だから、その現実から目を逸らそうとして仕事に打ち込み気がつけば時間だけが過ぎて行く。
でも、それでも心はあって、ぽっかり空いた大きな穴を埋めようとする。
人は不足した何かを求めて生きているんだと思います。
僕は今は感謝の気持ちを極力忘れないように過ごしています。
大切な気持ちを少しずつ取り戻すために。
ななしさん
以前、死んだ元彼氏に会いたい、という小瓶にお返事をいただいたものです。
時間だけが過ぎていく感覚がわかります。普通の生活を送っているはずなのにそう感じてしまうのはなぜなのでしょう。
ベル
(小瓶主)
【小瓶主さんからお返事きたよ】
中一バスケさんへ
お返事ありがとうございます。
この小瓶を流した時は、幸せでも不幸でもない日々を過ごしていて、何のために生きてるのかわからなくなっていました。
僕は幸せを欲する一方で、幸せを恐れているんです。
幸せであればあるほど、その幸せを失った時の悲しみは大きいです。
だからと言って何も手にしない人生は、それ自体が既に何かを失っているんだと感じています。
勇気を振り絞って生きることはとても難しいです。
たとえ今が辛くて悲しくても、人や周囲に心を開くことは大切なんだと実感しています。
中一バスケさんのお返事を読んで、心と心の繋がり、これからも大切にしていきたいと思いました。
ななしさん
きっと幸せは、見つかりますよ。
彼女も天国であなたを見ていますよ!
きっと・・・
中一バスケより
ベル
(小瓶主)
【小瓶主さんからお返事きたよ】
2通目の方へ
お返事ありがとうございます。
自分の気持ちを見つめ直してみると、僕は可哀想な自分で居たいんだということに気づきました。
その一方で彼女がこれまでの僕をどう思うかを考えると、とても申し訳ない気持ちで一杯になります。
長い間、ずっと回り道をしてしまいましたが、もう彼女を失った悲しみを綴ることはなくなると思います。
3通目の方へ
お返事ありがとうございます。
世界は何も変わらないのに自分が変われば世界が変わる。
そういうことなんだと実感しました。
4通目の方へ
お返事ありがとうございます。
大変な思いをされましたね。
お気持ち良くわかるので僕も読んでいて悲しくなりました。
でも、悲しいだけじゃなくて、温かいことも確かにある。
そう思えました。
5通目の方へ
僕もあなたに感謝します。
あなたのお返事のおかげで心の大切さをより実感することができました。
悲しくなればなるほど心は冷たくなる。
でも、それは生きている証。
全ての感覚が薄くなった時、生きるって何だろうって思うようになりました。
でも、あなたのお返事のおかげではっきりわかりました。
生きること、それは人と人が関わり合い、生き方を伝え合うことなんですね。
僕も自分の心を大切にして、これからも伝えられることを伝えてみます。
僕の方こそ、ありがとうございました。
名前のない小瓶
私はあなたが書いてくださったお返事で心を救われたものです。
あなたは私に自分の心を大切に、とおっしゃいました。
だからあなたも大切にしてください。
あなたは一人じゃないのだから。
あなたの幸せを心から願っています。
あなたに感謝してます。ありがとうございました。
ななしさん
自分も彼氏が死にました。
気持ちはよくわかります。
けど赤パーカーのお兄ちゃんが助けてくれました。
けど今だに誰か分からないままです。
最初は涙ぐんで、わからなかったけど、泣き止んだ時に少し顔が見えて、パーカーをかぶってあまりわからなかったけど、明るい人でした。
ななしさん
あなた自身に灯りが灯れば、
それでいいんだよ、きっと。
よかったです。
ななしさん
彼女さんの事は、気の毒だし残念だと感じます。
あなたが今前を進もうという気持ちになれたのかは分かりませんが、彼女さんはあなたに明るく過ごしていてほしいと思っていると思います。あなたはきっと優しくて献身的なのだろうなと小瓶を読んで思いました。
ベル
(小瓶主)
【小瓶主さんからお返事きたよ】
幸せ、やっと見つかった。
全てが色褪せて見える理由もわかった。
感謝の気持ちがなかった。
全ての物事への感謝。
高校の頃の僕は道に石が転がっていたら「今日も同じ場所に転がっていてくれてありがとう、また会えたね」と感謝していた。
道行く人、働いている人、日差し、風、自然、色々なことに感謝していた。
元気を分けてくれてありがとう、そう感謝していた。
今の僕にはそれが全く欠けていた。
また同じように全ての物事に感謝してみた。
感謝目線。
目に見えるもの全てへの感謝。
今見ているものに対し、心の中で「感謝」と言う。
ただそれだけ。
ただそれだけなのに心の中に変化が生じ始める。
今見ているものに感謝すると、その感謝したものと心が通っているような感覚になる。
人であれ動物であれ無機物であれ関係なく心が通う感覚。
心の中が温かいもので満たされていく。
幸せを感じる。
孤独感が消えた。
絶望感が消えた。
不安感が消えた。
心が落ち着いていく。
全てが光輝いて見える。
表情が明るくなった。
天に旅立った彼女のことも感じられるようになった。
次の一歩も踏み出せそうな気がする。
ななしさん
お金ありますか?鹿児島に良い医師がおりまして、神田橋條治先生というのですが、その方に診てもらうのオススメです。この方はPTSDの治療をやっています。6万あれば行けます。伊敷病院という所で、アクセスは、鹿児島中央駅からバスで一時間ほどです。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。