ある日の夜のこと。
ダ(旦那)さんが帰ってきたので、ご飯えあたためなおしていたら、ダさんが、
「A(仮名)さん…えっとB(仮名・ハンドルネーム)さん覚えてる?」
「うん。覚えているよ」
ちゃんと。
だって、多分、あなたのことを思っている人だから。
Aさんはダさんの車仲間で、同じ車で、同じ色の車に乗っていた。
車のことで相談したり、いじったのを比べたりした仲だった。
オーナーズミーティングに参加した時、たまにお会いした。
オーナーさんやその家族に話しかける人じゃなかったが、明らかに私を無視しているのを感じていた。
そして、時々ダさんを熱っぽい視線で見つめていた。
そのうちダさんの仕事が忙しくなってミーティングに行けなくなり、同じ車が再起不能になってしまい、同じメーカーだが違う車に買い換えたり、Aさんも仕事の関係で外国に行ってしまったので疎遠になってしまった。
…という小瓶を流した事があったのを覚えてる方はいるでしょうか?
それはさておき。
「Aさんが日本に帰ってきて、Cさん(仮名・ダさんがお世話になっているディーラーの店長さん)のところで新しい車買ったんだって」
「ふぅ~ん…自分も欲しいの?」
と茶化してやったが、内心ヒヤヒヤ。
「べっつに~」
ホッ。
今の車、大事に乗ってね♪
「で、直接連絡来たの?」
と探りを入れてみた。
「ううん。掲示板(オーナーズクラブ)を久し振りに見たら、書き込んでいた」
「ふぅ~ん…」
何となく、ホッ。
「でもさ~何でわざわざこっちで(Aさんの住んでいる町からこちらまで車で約3時間)買ったのかなぁ?多分、近くのディーラーにもあると思うのだけど」
『それはさ~あんたのことが好きだからだよ』
と言いたいのをぐっとこらえ…
だって、ダさんはそういう恋愛に理解がないし、気持ち悪いって言うから、絶対言えない。
何よりも、友情壊したくない。
「条件が合ったんじゃない?」
と返したら、
「だろうね~」
あ~…
もぉ~…
じれったい。
Aさん、御免なさい。
切ない恋心、ひしひし感じてます。