何かあったわけじゃないけどどうしても心が痛んだから吐き捨てる。
昔のブログを漁ってた。当時の私は運動部の男子に背後から飛び蹴りされたり体躯のいい女子に転ばされて歯が欠けた。
おまけに親友だと思ってた人から暴言を吐かれた挙句厚い教科書で頭を殴られるという家畜以下の扱いを受けていた。
にも関わらず私は「いじられている」だけだと自分で自分を洗脳し、だけど心は痛みと恨みと殺意を訴えていて混乱していた。
そんな時にちょうど携帯を買ってもらってブログを始め、ある人(Aさん)と交流を持った。
その人は私の好きな悲劇物語の主人公の「なりきり」をやっていた。
主人公は私と似た境遇で悲しく残酷な結末を迎えた人だったから、その影を追い求めてAさんに助けを求めた。
Aさんは私の話を何時でも聞いてくれて時に私を叱り、本当に親切にしてくれた。
それから長い年月が経ち、今では価値観を共有できる友達もいる。けれどその中で大事なものを失ったような気がするんだ。
当時のブログには暴行を加えてきた人を恨むような内容は書かれていない。Aさんに対してもとても素直に明るく会話している。
きっと今の私にはそんなことは出来ないだろう。それどころかAさんを慕い、いつか和解できるはずと期待していた過去の自分を嘲笑する自分がいる。
今でも場所を変えて仮想空間の友人に依存している私は一体何をしたいんだろう。偉そうに哀れんでいるけれど結局本質は変わっていないじゃないか。
当時に比べ他人と容易に繋がれるようになった現在はネット上でもしがらみが多い。
本当に私は、何を求めているんだろう。
怠惰に生きてやるべきこともしないまま腐っていくのだろうか。