春に結婚式をやった人から、「破談になりました」と言う手紙と一緒に、渡したご祝儀が返されてきました。
挙式前日、「独身最後の夜」にはっちゃけた新郎が地元仲間と集まって騒いで深酒し、翌朝寝坊で遅刻。
挙式開始が遅れ、その後の披露宴も遅れて、披露宴から参加のゲストも困惑。
新郎はひどい二日酔いで、終始青い顔でフラフラ。
ゲストへの挨拶もやっとの状態で、棒読みもいいとこ。
前日一緒に騒いでいた仲間達も招待されていたんだが、そのテーブルは軒並み二日酔いで、突っ伏して寝たり、トイレに吐きに行ったきり戻ってこなかったり。
新郎は体調不良がいき過ぎて、披露宴の後半は控え室で伸びていて、新婦がひとりで高砂にいました。新婦の友人が気遣って周りに集まって話していました。
とうとう最後の見送りにも新郎は出てこず、二次会もなし。
「元々新郎は酒乱の気があった」とか、「新婦の父が、だから酒に溺れる奴はやめれば良かったと怒っている」とか、そんな話がヒソヒソと伝言ゲームのように会場に広がり、新婦側からの、新郎側への視線が冷たいことといったらもう…
新婦は挙式前夜を実家で家族と過ごしていたから、新郎の飲み会をまったく知らなかったんでしょうね。
挙式の後に結局入籍しなかったなんて初めて見ました。
新婦が1人で一生懸命笑顔でいた姿が、いまだに忘れられません。