まあ、これはいじめっていうんだろうな。
いつもわたしの話をしてるのがきこえる。
悪口、悪口、わるぐち。
すれ違うだけで大騒ぎ。
いままでなんともなかった人も手のひら返して、わたしはつくづく使い捨てだなあっておもう。
品がなくて、ひたすら大声でわらう。
呆れる。まだ自覚できないの?
でも。
「ありがとう」「ばいばい」って言ってくれる子もいて、話しかければ答えてくれる子もいる。
まっすぐなことばをたくさんきかせてくれる人もいる。
わたしがいつも“いじめ”られることに知らんぷりであるように、実は誰もわたしを嫌う理由がないのに、なんとなく嫌いでいるんだろう。
いじめをはじめたあのふたりは、いつも鼻歌まじりに背筋を伸ばし前を向いているわたしを見て、たのしくもなんともないだろう。
誰かとわらうのはもう十分で、いっぱいいっぱい。
わたしの笑顔のために、一体どれだけの人が小さな“犠牲”を重ねたのか。
今度はわたしがそうなる番。
ひとりのどきどきもわるくない。。!?