気にしない方だ
蔑まれることには免疫しかない
そう、つまり変わらないまま
子どものときから、ずっと
人に言いたいことを上手く伝えられない
人の輪に入れない
大丈夫
だけど、怖さを捨てきれない
私は人が好きだ
知らない人のあたたかさに救われる
つめたさに魔を見る
そのつめたさが悪だとは言わない
でも、向けられる視線や表情に
応えられないから無視してしまう
みんな嫌いじゃない
けど、そこに私を入れないで
関係を持ちたくない
私を数えないで
不気味で気持ちが悪い
のろまで、要領が悪く、賢くない
どういうふうに直せばいいのか分からない
ただただ、人の、私を見る目に、
心の臓が震える
人が群れているのが怖い
仲良さげに談笑しているのが、未確認生物のように感じる
私は絶対に入れない、そして入りたくない
みんなが私を宇宙人みたいと思っている気がする
私もそう感じることが多い
なにを考えてるのか、言ってもらっても全然、分からない
私は知らなきゃいけない
言葉にしなきゃ、分かるまで、聞かなきゃいけない
気味悪がられても疎まれても、
恐れちゃいけないのに
怖い気持ちを気にしないようにするのが上手くなっただけだ