血と涙で愛を構成出来たなら、それは私にとってどれだけ生きやすい世界だろうかと、もう何度考えたか分からない。
私以外が生きづらい世界だとか、他の人が傷つくとか迷惑とか、もう、どうでもいい。
そんなことよりそんなことより、私を救ってくれ今すぐに。
血を流してるんだ、涙を流してるんだ、ぐちゃぐちゃで何が何だか分からないくらいに流してるんだよ。
後何リットル流せば、あなたを引き止めることが出来るだろうか。この悲しみの大きさで、あなたを呼び止められはしないだろうか。
分かってるけど分かんないふりして、やだやだって喚いても声の届く範囲には誰もいなくて、いや正確にはいるんだけど、なんかね、違う世界の言葉みたいなんだ。
届くのに伝わらない。聞こえてくるのに理解できない。ニコニコ、相槌打って、何となく伝わったような顔をして、その顔のまま雲の上まで飛んでいって、そこから血と涙の雨を降らせている。あなたは傘をさしている。
どうせそんなもんだ。