名前のない小瓶
その昔、上杉鷹山というおっさんは「為せば成る、為さねば成らぬ何事も」という言葉を残しました。ことわざ・慣用句として小瓶主さんも目にしたことがあるのではないでしょうか。ですが、この言葉には『成らぬは人の 為さぬなりけり(ならぬはひとの なさぬなりけり)』という続きの句があります。
出来ないのは努力不足だからだなんて短絡極まりなく解釈する人もいますが、全文を意訳すると『何かを成し遂げるためにはまず行動し、諦めないという強い意志を持ちなさい』となります。
幼い頃から染み付いた『癖』によって信じられなくても、泣いても良いではありませんか。『やりたくない面倒くさい出来なくても構わない』にならないのは、ご自身が『出来るようになりたい』と、『成長したい』と心のどこかで叫んでいらっしゃる証だと私は思います。その気持ちを忘れないなら解決策は自ずと湧いてきますよ。
ついでに他の言葉も引用します。四字熟語の『初志貫徹』です。一説によると、この『初志』とは『一番最初にしてしまった失敗』なのだそうです。それでも自分を信じて貫徹する。自信がなくても、熱意を見出せなくとも、とりあえずやってみる。そういった積み重ねが、この四字熟語には込められているように思えてならないのです。
私も、授業の途中で分からない問題を『答えなさい』と当てられた時、(他の生徒はすらすら解けているのは分かっていました)思わず泣いた経験があります。他にも、自動車学校での教習中に上手く運転できずに泣きました。いやぁ、とても悔しかったのです。恥ずかしさもありましたが。就活の面接でもやらかしました…まぁ、他人もそんなものです。ここまで酷いのも珍しいとは思いますが、オートで出るものを責められても困るというものです。
言葉は自分を縛る鎖です。自分を見限らないなら、後はどうとでもなります。あなたにも気付いて頂けたなら、私は嬉しいです。