もうすぐ卒業。
卒業式の練習が本格的になってきた。
合唱の練習でなかなかみんなの心が揃わなくて指揮者(女子)がいろいろ話した。
「せっかく頑張ってきたから心を込めて最後まで歌おう」って。
そこまでは良かった。
途中からその子が泣いちゃって、歌い始めたら今度は私ともう一人以外の女子がみんな泣いて...。
心はこもってるかもしれないけど歌えなかったら意味無いよねって思ってしまった。
正直、私も色んな意味で泣きたかった。結局声出なくて泣いたのと変わりなかったけど。
私が人前で泣けなくなったのには理由がある。
一昨年、部活の顧問に怒られて泣いてしまったときに、「こんな事で泣くなんて弱すぎる。泣くな!」と怒鳴られた。
確かに弱かったのかもしれない。泣きたくても泣けない。泣いてもいいよって言われるけど笑って誤魔化してしまう。
それから泣いている人を弱いと思うようになってしまった。「こんなことで泣いて何にもならないのに」って。
そんな自分が嫌だ。なんかみんな好きになれない。
ほかの人たちは心がひとつになったのかもしれないけど、私とみんなの心はバラバラ。