想いを押し込めるのはいつだって苦しい。
もう何度目だろう。
だからもういいんじゃない?もう押し込めなくてもいいんじゃない?って言ってくれる人はいるけれどどうしたって無理なんだ。
だって押し込めちゃった方がその後楽だもの。
私はいくつになってもきっとこうやって感情を鉄の硬くて厚い扉で押し込めるんだ。
私はあの可愛くてメンヘラだけど自分を生きている彼女が好きだよ。もういいや。そうじゃないって言い聞かせてももう無理だし。
だけどそう自覚したからこそもう押し込めたい。
いや、もう押し込めちゃった。
あぁ、あの感情は泣いていたよ。私もダメだね。あの感情の叫び声を聞かないふりして精一杯力を入れて厚い扉を閉めちゃった。
すごく悲しそうで辛そうで拷問されてるときみたいに嘆いていた。
涙も出た。私は泣いていないのにあの感情は泣いていたからかな。
あぁ、確かに彼女はバイだし少しは可能性があったかもしれないよ、でもその可能性が叶ったからって私は辛くて苦しいまんまだよ。
何気ないことかもしれない。でもそれが私には拒絶に見えちゃったんだよ。
もう、お前なんかつまらない、いらないって。
痛かったなぁ。
今も、痛いなぁ。
きっとその痛みを味わうことだって大切なんだろうな。
でも私は弱いから、逃げちゃった。
どうしよう。私はもうダメかもしれない。
別に普通に生きていけると思うよ。少し病みやすいけど、誰かを想わなくたって、それが伝わらなくたって、想われなくたって。
だからいいんだよ。寂しかったらその相手探しに名前も知らないような人とでもいくらでも会えるんだから。
だけどなんでこんなに悲しいんだろう。
今までだって何回もしてきたのになんでこんなに苦しんだろう。
答えは本当は分かっているんだ。
本気で愛している。彼女を愛している。
だからこそダメなんだよ。
だから私はあなたに嫌われることがこの世で一番怖い。死ぬことも怖いけどそれと同じくらい怖い。
私は彼女が幸せであるなら今すぐここから消えるよ。
だからお願い。
嫌いにならないで。拒絶しないで。
あと
押し込めてごめんね。