イケメンが大好きな、ストレートだった私が、同性の、年上のフォロワーに恋するなんて思いもしなかった。
その人を知ったきっかけは所謂、同人で。好きな二人の話を書く人の中で、一番好きな話を書く人だった。当時より二人の作品数は圧倒的に増えたけど、その人以上のものを書く人は自分の中では今でもいない。何回も何回も読み返して、どうしても好きで、ツイッターをフォローした。憧れすぎてフォローした時は挨拶すらできなかった。
それからしばらくして、共通のフォロワーを通じて初めて会った。イメージ通りの、素敵な大人の女性だった。思いがけず近くに住んでいることが判明した。
交流を続けるうちに、気づいたら1ヶ月に1回は会うようになっていた。共通の趣味のライブに行ったり、映画に行ったり、カフェで散々喋り倒したり。互いに趣味が近いこともあって、話のネタは尽きなかった。毎回、大好きな憧れの人と話せるのが本当に嬉しかった。
人生初めての同人誌は、その人との合同サークルで出した。相手の作品の表紙を私が描いた。本当に私でいいのか何十回と聞き返したかった。刷り上がった数百円の本が輝いて見えた。
ここまでは、大好きな、年上の、憧れのお姉さん。それで済んでいた。
数ヶ月前、どこかで何かが変わった。変わったきっかけは何も覚えてないのだけれど。
相手の好きな音楽を聞いた。昔の貴方が励まされた音楽が知りたくて。
勧められた映画も見た。共通の話題が一つでも欲しくて。
会った日の帰り道、充実感以上の寂しさがぶわっと込み上げて来た。今までこんなことなかったのに。
恋をしたのだと思った。相手が楽しそうだと嬉しくて、何かで悩んでいたり苦しんでいるのを見ると自分には何もできないという無力感で辛かった。
恋をした、ということ自体が数年ぶりで、それが同性になるとは思っていなかったけど、「恋」という言葉がストンと腑に落ちた。
他に同性に片思いをしている人の話が聞きたくて検索をしているうちに、この場所を知った。色々な人が自分と同じように嬉しかったり悩んだりしているのを見て、少し励まされた気分になった。
正直、私の恋が叶うことはないと思う。
それでもまだこの想いを捨てることは出来ないので、もう少しだけ、私の我儘に付き合ってください。大好きです。また美味しいご飯食べて、いっぱいお話しましょうね。
長文になってしまった。ここまで読んで頂けた優しい方、ありがとうございます。わたしにも、あなたにも、幸多からんことを願って。
ななしさん
こんにちは。自分と同じような人がいないか検索していたらこのページに辿り着きました。内容を読んで、あまりに切なく泣いてしまいました。
私もTwitterの相互さんでどうにも気になってしまう同性の方がいます。
瓶主さんと同じで、私も今まで自分のことを面食いのノンケだと思っていました。でも違和感を感じることが多々あり、改めてフラットに自分のセクシャリティを見直してみると、おそらくバイセクシャルなのだろうと今は思っています。
だからといって、その相互さんのことが好きなのか、恋人になりたいのかと言うと…少し違うような気もします。私は彼女よりも6つも年上ですし、実際に会ったこともありません。会えても上手く話せる自信もないし、不快にさせたくありません。どちらかといえば遠くから動いているところを見つめたい、美味しいものを差し上げたい。私が役に立てることがあれば利用してほしい、とそんな気持ちです。
それならただのフォロワーでいればいいのに、何でしょう?少しでも落ち込んでいるとつい好意を滲ませたリプを送ってしまうのです。そしてそれに反応が返ってくるまで、胸を掻きむしられるような気持ちになってしまうのです。
会えればもう少し距離を縮められるのに、と思いながら、会いましょうと誘う勇気もありません。怖がらせたり、重荷に感じて欲しくないからです。
私は臆病です。結局、自分が傷つくのが怖いだけなのです。
いい年をして、自分がどうしたいのかもよく分かっていません。今まで抱いたことのある恋とも違うこの気持ちは一体何なのでしょう。ただ一つ確実なのは、彼女に誰か素敵な人が見つかればいいのにと思いながら、その誰かの事を考えると胃に泥が詰まったような気持ちになるということです。
瓶主様、長々と申し訳ありません。
どうか瓶主様に楽しいことがたくさんありますように。書いてくださってありがとう。