新卒で入社して3年目に差し掛かっていた矢先。
体が思うように動かず、休職することに。
休職中はひたすらベッドの上で
自分はなんて使えないんだろう
なにもできないんだろう
誰かがあいつはもうダメだ
あいつがいると周りが気を使う
そう言っているような気がした。
苦しくて、悔しくて
少し気持ちを落ち着かせてから
もう大丈夫です
と2週間ほどでデスクに戻った。
人事には1年ほどは休むであろうと
思われていた。
復職して数ヶ月、
ふとした瞬間にまた崩れてしまった。
これ以上迷惑をかけられないと
退職を選んだ。
精神的にも肉体的にも
わたしには足りていなかった。
職場がすきだった。
仕事を辞めてから日中、
1年ほど続いた咳は止まった。
同期とも笑って話せるようになった。
すべて自分の思い込みに過ぎなかったんだろうといまなら思う。
出来ることなら戻りたい。
あの会社がすきだった。
あの会社でまた再び頑張りたい。
出来ることなら戻りたい。
悔しくて涙が止まらない。
ななしさん
好き、と、合ってる、は違うもの。
指導する側になってしみじみそう思います。
気持ちだけで埋まらない何かってあるものだなと。
それがいわゆる適正やセンスや、才能と呼ばれるものなんだろうなと。
そして、ちょうど3年目くらいが、その向き不向きが如実に現れる頃なんだと思います。
ルーチンは一通り出来るようになる。
少しずつ仕事を任されて責任を負わされるようになる。
取引先にも顔を知られる。後輩も入ってきて自分が教育する側になる。
同期と差がつき始める。
大学の友達と比較して、会社ごとの待遇の違いもわかり始める。
向いていない人にとっては、大小のプレッシャーを常に感じるようになる時期です。
私自身、部下から仕事ぶりについて相談を受ける時もありますが、正直「この人は、ここにいてもキツいだろうな…」と感じることが少なからずあります。優劣ではなくて、合っていないのです。本人の能力の長所が業務の適正と合っていない。
本人と相談して部署の異動をしてもらったことも何回かあります。新卒で希望した部署と違う所に行き、最初は自信を失くしてしょんぼりしていても、少し経つと、前向きになってくれました。
あなたが職場が好きだったのは本当なんでしょう。
でも「当時の辛さは思い込みに過ぎなかった」というのは違うんじゃないかな、とも思います。
仕事は、靴と一緒だと思うんです。
気に入った靴でも履いてみたら似合わなかったり、サイズ感が合わなかったり、そういうことありますよね。あなたは多少似合わなくても、好きな靴を履いていたんだと思います。中敷きをつけたり、服とコーディネートしたり。靴ずれが出来ても我慢していたんでしょう。
でも似合わないからなかなか誉められないし、合っていないから歩き方もおかしくなる。そうすると好きな靴なのに、履いて歩くのがストレスになる。
仕事に自分を合わせるのはある程度は出来るけど、どうしても無理なことだってあります。例え甘えと言われようが、私はそう思います。だからこそ適材適所という言葉があると。
あなたもそうだったんじゃないかな。
経緯からして確かに迷惑をかけたのだろううし、アイツは駄目だという空気を感じたのもおそらくまるっきり被害妄想ではないのでしょう。
しかし終わったことです。終わったことなのですよ。あなたが辞めた職場は既に切り替え、前を向いているはず。あなたももう切り替えていいのです。自分を責めるのはこれくらいにしておきませんか。
うまくいかなくても好きだと思える職場に出会えたのは幸運です。学べたこともたくさんあるでしょう。その恩返しのつもりで、今度は自分1人で道を見つけて、当時足りていなかったと思うものをひとつずつ身に付けていきましょう。
もし僅かでも会社�に戻れる可能性があるとしたら、そうして自分を磨き続けるしかないですよね。過去は過去です。変えられないものを見るより、�まだ白紙の未来を見ましょう。泣いてもいいから諦めないでね。
応援しています。