今年の夏も、あいつに会った。相変わらずで、でも良い意味で少し変わっていて、ほっとした。
自分の愚痴よりわざわざ私の話を聴いてくれて、話していると、大丈夫だと思っていた問題が、実は自分に大丈夫だと言い聞かせて、なんとか適応させていたのかもしれないと気づけた。
あいつと会う時は、いつももらってばかり。
何かプレゼントしようにも、何も思いつかない。なんせ、好みが分からない。気に入る物をあげたいけれど、あいつは私にくれるくせに、私には遠慮してなにも贈らせてくれない。
それに、最近は、遊ぶ時も顔色ばかり伺ってしまう。遊ぶ前から色々考え込んでしまって、本当に私といて楽しいのか、今の話はつまらなかったのではないか、そうやってぐるぐるしているのを振り払っても、またわいてくる。そういうのじゃなかったはずなのに。
迷いに迷って、まだ変われない、安定できない、軸がブレブレな私では、あいつは迷惑でしかないっていう思い込みや妄想に近いものがあって、実際どうかも分からないけれど、それは違うのではないかっていう自分もいるけれど、誘うのを躊躇する。
根本には、迷惑をかけてはいけない、負担になるくらいなら、見捨てられたくないっていう未消化の感情がきっと渦巻いてる。
どうしよう、次は会えるかな。おまえにちゃんと会いたいし、もらってばかりいないためにも頑張るよ。お互いに楽しく会うためには、私がもっと変わろうとしなくてはいけないから。
楽しみなはずなのに、不安もできてしまう。未消化が山積み、増えていく一方なのがだめなんだ。焦りが、きつい。少しずつ、急がないと。
夏が終わるから、おまえと会ったこと、すごく楽しかったこと、感謝を書きたくて、プレゼントも、おすすめを色んな人に聞こうと思ったのに、結局は自分自身の話になってしまって、こんなのでごめんね。