「たすけて」
誰かがつぶやいた。
僕なのかな。
「なんでみんな、、、僕ばっかり。」
そんなもんだよ。
諦めろって。
わかんないんだから。僕みたいにわかる人じゃないんだよ。
「うるさい。」
そんなもんだよ。
みんな、そういうふうな生き物なんだから。
「自分だって、頼ってくるくせに。僕のときは駄目なの?」
しょうがないよ。
わがままなんだから。
自分の事しか考えてないんだから。
「邪魔だな、いちいちうるさい。」
そうだね。
でも、そんなもんだよ。
しょうがないよ。
「何も知らないくせに。何がわかるの?」
モウ、忘れたんだよ。
自分のしたことも忘れたんだよ。
しょうがないよ。
「死にたい。」
そうだね。
みんなの前で死んじゃおっか。
「なんで、僕だけ辛いの」
誰にも話さず、溜め込んでるから。
大丈夫。まだきっと。
「本当の気持ちがわからない。もう、自分の気持ちもわかんない。」
そうだね。
もう、わかんないよね。
辛すぎたね。麻痺してるね。
しょうがないよ。
「痛い。まだ生きてる」
そりゃちょっと血が出ただけだからね。
まだ生きてるね。
落ち着く?落ち着くよね。
もう、狂ってるもんね。
笑えてくるよね。
「戻りたい。」
どこに?戻るところはもうないよ?
みんなが潰したよ。
君が潰したよ。変えるしかないよ。
「変えたくない、辛いよ。」
でも、みんなにキモいって、変って言われるね。知ってる。
変だよね。
「僕が悪いの?」
悪いのかもね。
みんながそういうもの。
みんな、貴女の敵だね。
「敵……、じゃいらない。」
でも、捨てていいの?
「もう何も、ほしくない。」
望まないの?
もういらない?いらないよね。
「みんな、嫌い。」
みんな、勝手だもんね。
嫌いたくなるよね。嫌いになるのも、辛いよね。悔しいね。
「なんで、僕がこんな思いするの?」
みんな自分勝手だからだよ。
みんな人間だから。
「悔しい。なんでこんな思いするの。僕だけこんなに苦しい、狂ってる」
そうだね。
狂ってる。みんなも、この世界も。
みんなそんなもんだよ。
「死にたい。なんでだめなの?」
わかんない。
僕の命なのにね。おかしいよね。
誰が産んでもこれは僕の命なのにね。
なんで決められなきゃいけないんだろうね。
「僕の人生。」
壊されたね。
酷いね。みんな気づかない。
誰かの人生を狂わせてることも。
知らんぷり。
《そうだ、壊しちゃお!いいよね!平等ダヨ。僕を壊したんだから、壊していいよね。
それが平等、普通でしょ?そういったもんね
僕に言ったもんね。やられたくないことは、人にやっちゃいけないんでしょ?人にやったんだから、いいんだよね??そういうことでしょ?そうじゃなきゃ不平等ダヨ。それが世界のルールだもんね。そうでしょ?》
『さて、何で遊ぼう』
ね、「僕」。
そう、アカメが言った。
『楽しみだな、早く渡してね』