同じクラスになりたくない。本当になりたくない。
廊下での笑い声を聞くだけでもダメなのに、同じクラスになったらまた嫉妬で駄目になってしまうかもしれない。
「同じクラスになれたらいいね」という君がそんな私を見透かして、わざとのようにも思えてしまう。
都合のいい人間にはなりたくない。君の人間関係の話を聞いている時に、私と同じクラスだったら良かったのに、と言ったのを聞いて、やはりそう言う時にばかり頼るつもりなんだろうと思った。
言葉のひとつひとつがめんどくさい。「冷たい」、「思ってないでしょ」、「笑って誤魔化さないで」些細なことに勝手に被害妄想をする。どうして自分のことを棚に上げてそんなことを言えるんだろう。それでさらに嫌になる。
頷けばいいのか、それともわざわざ否定してやらなきゃいけないのか。私の身を削ってまで。
断られるのが怖くて遊びに誘えない。知らねえよ。なんでそれを親から聞いて誘ってあげるように言われなきゃならない?私だって断られたこともあるのにまるで私がわざと断っていて酷いかのように言いやがって!
断る以前に誘いもしねえくせに何を言う。そんな少ない数で怖い怖いだなんて思えてそれを他人に言えてああ羨ましい。
楽しそうに色々な子と歩いて、わざとらしく私の前で私の知らない話を違う子と楽しそうにする。大変ね君はいつも何かに悩んでいて。囲まれて楽しそうに笑っているくせに。
分かっている。分かっている。きっとあの子にも様々な事情があって、きっとそれなりに人並みに私より大変なんだろうが、どうでもいいよ。
君が、最近少し距離を置こうとした私に、私のせいでこんなに悩んでいて、終いには「洗脳されてる」なんて言ったときは信じられなくて、涙が止まらなかった。
君の言葉は軽々しい。私が言いたくとも、醜いと思って誰にも、何年も言えなかった言葉たちをあっさりと言う。だがそれは君なら許されるのだろう。
君の名前を隠して少し愚痴みたいなのを友達に言ってみようかと思った。言葉が出なかった。
君が私にわざとらしく押し付けるように「冷たい」と言う。涙が出てきてやる気が出なかった。
君が楽しそうに笑っている。腹の中がむかむかして自己嫌悪で死にたくなった。
頼られると嬉しくて、助けてあげたくなっていた。
君に、私は君がいなくともやっていけるのだという当てつけのような思いで友達と話しているところがある。
こうして君を意識したくなくとも意識してしまう私の方こそ洗脳されている。いやもう君に呪われている。
君の最低さを、伝えてあげたいけれど、君の最低さとはなんだろう。それはただの私の醜さでしかないのでは?
だから私は、君を知る人に、君への嫌悪を話すことができない、