一昨日祖母の葬儀があった。
特に思い入れが無い。
2ヶ月ほど前、中学の時に離婚してから離れて暮らしている母が倒れた。
一時は「覚悟を……」と言われた。
姉と妹は病院へ飛んでいった。
私は未だに行っていない。
愛情は有限なのだと思う。
私は私を好きでいてくれる人に愛情を向けたら、他の人達の価値がすごく小さくなる。
「でもおばあちゃんじゃん!」とか、「中学生まで一緒にいたお母さんなのに酷い!」とか言われて、とても困った。
母のことを言った子は、記憶も朧気な頃に母親を亡くしている。
彼女は私に友情を向けてくれていて、私も彼女が怪我なんてすればすっ飛んで行くほどには好きだ。
だけれども彼女は私に怒る。
「どうして赤の他人である私には仮定の話でも泣きそうな顔をするのに、母親の顔をいまだに一度も見に行かないの?」
そう言って私の代わりにボロボロ泣く。
その感覚だけが、本当に一切解らなくて、彼女を怒らせてしまった。
私は泣かなければいけなかったのか……彼女とはもう付き合いは無くなってしまうのだろうか……なんだか不安で眠れない。
66667通目の宛名のないメール
お返事が届いています
ラギ
(小瓶主)
瞳さん
ありがとうございます。
すごく気持ちが楽になりました。
友人からは「あなたの方がつらいのに感情的に怒ってごめん。」と言ってもらいました。
「辛くはないのだけれど……」と言ったらまたややこしくなりそうなので、「私もまだ感情がついて行っていないのかもしれなくて。変なことを言ってごめんね」と返し、ひとまずこの話は終わりました。
私には祖母の死より彼女と縁が切れてしまうかもしれないここ数日の方が怖かったのですが、それはもう自分の胸の中にしまっておこうと思います。
価値観が違うと言っていただけて、自分がおかしい訳では無いと肯定して貰えてホッとしました。
ありがとうございました。
ラギ
(小瓶主)
徒花さん
ありがとうございます。
祖母はここ10年ほどホームと入院の行ったり来たり生活だったので、お見舞いに行く機会はあれどいつもベッドの上にいたことを思い出します。
父が祖母の延命のために胃ろうの決断をしたこと、祖母に「傷口が痛い」と訴えられた父の切ない心情を想うと胸が苦しくなります。
ですが、その「傷口が痛い」と訴えた祖母に対しては「そうか、痛いんだ」と思うだけで辛そうだな、可哀想だなとは思えなくて。
まだ向き合えていないだけなのでしょうか。
徒花さんのお辛い経験を書いてくださってありがとうございます。
きちんと考えること、出来ていなかったのかも知れません。
もう少し考えてみます。
名前のない小瓶
ラギさんにとっては思い入れが無いから泣かない、行かない。
それでいいと思うな。
家族でも必ず「行かなきゃ」「泣かなきゃ」なんて事はないと思うんです。
色んな事情や感情があるからね。
私ごとですが、父方の祖母を亡くした時に家族で泣かない人いましたよ。
母は祖母と仲悪かったので平然とした顔でいたし、妹は大して思い入れないのもあって終始どうでも良さそうでした。
ご友人とは価値観が違うんだよね。
ラギさんの考えを話してみるのもいいんじゃないでしょうか。
理解はできなくても、「こんな考えもあるんだな」と思えればいいんじゃないかな。
名前のない小瓶
泣けない人は結構います。
僕も名前の通り涙が出ません。
でも、辛い、かなしい、苦しい等は感じます。
あなたはどうでしょうか?
単に涙が出なかっただけではないでしょうか?
関係がそんなに濃くなかったのかも知れませんね。
でも、身近な人が死んで何も感じなかったって言うのはなかったんじゃないでしょうか?
僕は、多分3歳の頃に祖父が死にました。
多分と言うのも、記憶が曖昧で、葬式に出たらしいのですがそれすらも知らないって感じです。
もちろん、祖父の顔も名前も知りません。
記憶の外で身近な人が死んだこと。
何も知らなかったこと。覚えていなかったこと。
とても辛いです。
あなたには記憶がある。
だから、まず死んだ祖母のことを忘れないでください。
彼女にはきちんと事情を説明すれば絶縁とはいかないですよ。
泣けなかったんだってことを伝えてください。
きっとその子も、身近に亡くなった人のことをきちんと考えてほしかったのだと思いますよ。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。