最近ずっと、通っている塾の講師に好意を示されている。
私は女子高生。先生は6つ上。
私はその先生のことがひとりの人間として好きだったし、センスや趣味が似ているから色んな話をして、信頼していたから悩みや愚痴もこぼした。
「いい先生といい生徒」、塾内で完結する気持ちの良い関係性だった。
けれど段々、先生のまなざしが、生徒としての私ではなく、女としての私を見るようになった。
露骨な好奇の目。性的な価値を値踏みされているような言葉や目線が気持ち悪くて、加速度的にどんどん先生を嫌いになっていった。
私は未成年で、高校生。子供だ。
大人に守られる立場にいる自分が、守ってくれるはずの近くの大人に性的な目で見られているという事実に、ズルズルと精神的なダメージを受けている。
話は少し変わるが、山口達也が例の事件を起こした時、ネット上(もしくはリアルでも)酷い言葉をたくさん見聞きした。
「家に行った女子高生が悪い」
「男の家に行ったら何をされるかわかるはず」
果たしてそうなのか。
私たちは子供だ。子供が子供である所以は、「大人より認識力、判断力、分析力に欠ける」ということ。
それゆえに、大人は様々な場面で子供を守らなくてはならない。
子供が考え抜いて良しとした一手が、大人から見れば完全な悪手だということは多々ある。けれどそれは子供が子供たる所以の「不足」から来るものだ。子供にその責任を被せるのは間違っていると思う。
子供は大人の本気の狡猾さには太刀打ちできない。
どうか、世の大人たちにいま一度、高校生(もちろん男子やその他の性別を含む)を「子供」としてきちんと認識してほしい。
大人びているから、しっかりしているからは何の免罪符にもならない。
大人に好奇の目、性的な目で見られることはとても怖い。
そして何か事が起こった時、私たち子供の「不足」から来る落ち度を探して責める前に、同じ大人たちの狡猾さに向き合ってほしい。そして次に子供を守れていない現実を批判してほしい。私たちに「学べ」「分かれ」と言う前に。
ななしさん
心理学で投影とか同化といわれる現象です。誰かに相談事をするときに相手に恋愛感情を抱いてしまう傾向が人間にはあります。
私は男性です。だから本当の意味で女性に生まれたあなたの苦しみを理解できないかもしれません。ですが、これまで生きてきた中であなたが苦しまれているような状況を自分が加害者ではなく、同じ場所にいる傍観者という立場で経験してきました。赤の他人なら痴漢犯を捕まえることもできましたが、職場の同僚や上司となると行動する前に考えてしまいます。
これが男女の関係を考えるときに嫌になってしまうことです。現実問題としてどうしようもない頭の狂った男性は存在します。おそらくインターネットや漫画など、女性をものとして扱うような情報が手に入りやすくなってしまった現代の社会病なんだと思います。しかし、あなたはその中で生きていくすべを見つけていかなければなりません。
Ｍｅ ｔｏｏとしてセクハラを告発する動きも強くなってきました。黙って我慢する必要がなくなってきた流れがあります。しかし、いろいろな関係性で声を上げにくい状況に置かれてしまうことも出てくるかもしれません。
私は少女に限らず少年や、成人後の女性など、社会的な弱者をものとして扱うような人間は嫌いです。しかし、そういう人間が存在することは事実ですし、えてしてそういう人間は社会的に力やお金をもっていることもままあります。
そこであなたができることは何か、を考えるのが現実的です。
嫌なものは嫌とはっきりという。にらみつける。力では男性にかないませんから、護身術例えば合気道など腕力とは違う世界の武術を学ぶのもいいと思いますし、唐辛子スプレーや防犯ブザー、スタンガンやペン型防犯ナイフ（刃のついていないもの）などもあります。
あなた自身が強くなることです。
私もできる限り弱者を食い物にしようとする大人とは戦おうと思います。あなたも戦ってください。
