小説を書きたいなあと思って書きはじめました。
最初はあんまり上手くないのを書いてました。幼稚園児だったので。
小学校でオリジナルをいくつか書いてみました。どれも終わらせられなかったし、おもしろくないねと言われたのでやめました。
中学校のときに二次創作の、夢小説を書いてみました。そこそこいいねって言われたのが嬉しかったけど、現実の知り合いに知られて、気持ち悪くて下手だと笑われたのでこれもやめました。
高校のとき、つまり終わりかけの今ですが、二次創作の腐ったのを書いていました。あっちこっちつまみ食いして気に入ったジャンルで一年くらい書きました。だから、三年間でみっつのジャンルを移動してきたわけです。
ツイッターで誰かの好きなものを好きになって書いていたので、褒められることが前よりうんと増えました。素敵だね、好きだよ、と言われることもうんと増えました。嬉しかったのでたくさん書きました。
一番目のジャンルにいて半年をすこし過ぎたころ、感想を言ってくれていた人と疎遠になりました。誰も読んでくれなくなったので居場所を変えました。
二番目のジャンルでも同じ、半年と少しで仲良くしてくれていた人がふいに感想をくれなくなりました。ほとんど毎回言ってくれて私もその人の作品を褒めて、お互い良い関係かなあと思っていたけれど、いつからか無視されるようになったのでまた居場所を変えました。
三番目の今のジャンルで、はじめ私は、今までのことで疲れてしまったのでただひたすら書いていました。黙してSSをアップするだけ、ときおり一人のひとを褒めるだけの私にどうしてだかフォロワーは二桁もつきました。50もいなかったけれど、たくさんの人たちでした。
でも誰も、そのほとんどがあまり褒めてくれませんでした。同じくらいに始めた人たちがぐんぐんフォロワー数や評価数を増やしてすごい人になっていって、でも私はずっとくすぶったままで、それが悲しくなって裏アカだけを残して表を消しました。
鍵アカをつくって引きこもり、ぽつぽつとSSや猫の写真をアップしているだけの私に、裏アカまでついてきてくれた人たちもだんだん愛想をつかしはじめました。書くと言ったものも書けないひとなんか誰も好きになりはしないのです。当たり前のことでした。
そうして、誰も私を見てくれなくなったので、私はその裏アカも消して書くのを緩やかにやめていくことにしました。
ふっつりと断ち切るには心が弱いから、ゆっくりゆっくりと。次第にやめていこうと思います。
私はくすぶってなんかいませんでした。ただ全力で燃えた結果が小さなちいさな灯火にも満たない火だったと、それだけのことです。火花にさえなれやしなかったと、それを自覚せずもがいた私が馬鹿だっただけです。
ふしぎなことに、アカウントを消すと言ってから作品が好きだったと言われたりもしました。まるで私がよく聞く歌の一節のようでした。「Funny when you’re dead how people start listenin’」。
私は死にます。物書き人生を終わらせるという意味ですが。だから、あの人は私の作品を好きだと言ってくれたのでしょうね。本当はちがうのに。
アカウントを消して一週間も経ったのにまだこんなことを言い続けるのは、私に未練がたっぷりあるからです。親よりも褒めてくれたあの人が大好きだったからです。
もうあの人は褒めてくれません。
誰も私の作品を読みません。
わかりにくい、文が気持ち悪い、執筆していること自体が気色悪いと言われ続けたので、私はもう全てを終わらせたく思いました。
いくら好きなこととはいえ、十五年も言われれば悲しくなるというものです。
懲りずにまた書きはじめる可能性もあるけれど、それはきっとしばらく後のことです。
今はただ、何もせず休んでいたい。
いろんなことに疲れてしまいました。
と、ここまで書いてこの文章がクソみたいにガキくせえポエムと自己弁護の戯言であることに気がつきました。
自分が才能も実力もねえクソザコだったのをどうにか擁護しようとした結果がこれです。
好きなことやってんなら疲れようがしんどくなろうが続けろやバカタレがと突っ込まれるのは重々承知の上でこの小瓶を流します。
わたくし、メンタルが弱いゆえにディスられるのが大嫌いなのでもうぜんぶ嫌です。
しばらく引き篭もります。
猫をもふって暮らします。
シンガプーラはいいぞ。