好きなジャンルがあった。ハマった漫画があった。好きなキャラクターができて、好きを共有したくてTwitterのアカウントを作った。
初めてTwitterをはじめたのは17禁になる前の高校一年生のときで、今までそういうものをしたことがなかった私はとにかくTwitterにハマった。2週間で2000ツイートなんてザラだった。仲がいいフォロワーだって何人もいたし、おはようからおやすみまでずっと推しのことを語っていた。今思えば、若さ故のテンションだったのかなあと思う。
おかしいな、と思い始めたのは最近だった。正確にはコロナでずっと家に引きこもり始めた頃くらい。
あの頃のように叫んだりはできなくなっていたしジャンルも少し変わっていたけれど、好きなものはあった。Twitterでアカウントも持っていた。
…ただ、なぜか、本当に好きなものがある方はわかると思うのだけれど、あの推しを語る時の燃えるような気持ちがまるで消えてしまっていたのだ。燃えカスになったの方が正しいかもしれない。
推しが嫌いになったわけじゃないし、家に篭ってするゲームや漫画だって楽しい、でも、なんだか疲れてしまって何にも夢中になれなかった。
タイムラインは私が前まで熱く語っていたジャンルの話で盛り上がっているのに、テンションが追いつかない。私は、あんなに明るい人だったはずなのに。
そうしていったんTwitterから離れて低浮上になり、戻ってみても更にツイートに反応されなくなっていて無気力になった。
ああ、つらい、疲れたなあ。
新しいジャンルを開拓する気にも、趣味を見つける気にもなれない。私はいったいどうしてしまったのだろう。パンピにでもなったというのか。
誰かとたのしく話したいのに、あの時のように皆に好かれる人でありたいのに、体力が追いつかない、テンションが低い、あぁ、もう、やだな、しんでしまおうか
タイムラインで亡霊みたいに漂う自分のツイートを見てまた嫌になった。つらい、本当につらい、忙しければまだ救いがあったのに、毎日家に閉じこもって、オタクじゃなくなっちゃうと、ほんとうに生きていくのが、つらい…