人から特別扱いしてもらうのが好きなんです。
誰よりも優秀でいたいと思ってきました。
昔から学級委員とか、行事実行委員長とか、そういった仕事を自分から率先して行っていました。
幼い時から人一倍承認欲求が強くて、私よりも優秀な妹が嫌いでした。
私じゃなくて妹が褒められるのも、納得いきませんでした。
妹がした悪いことをすぐ親に言いつけたり、妹がすることなすこと全てにケチつけて、行動を制限しようとしていました。
それから、私が好きになったことや、ハマったもの、得意なものなどを、妹に真似されるのが嫌いでした。
私がすぐ妹の粗探しをしたり、真似をされることを嫌うのは、私が妹よりも優秀でいたかったからなんです。
勉強や運動に関しても、自分が手に入れたいもの全てを簡単に手に入れる妹が嫌いでした。
長女としてのプライドや、妹に持つ劣等感からか、ずっと私は意地悪な姉でした。
本当はもっと自分が努力しなきゃいけないこともわかっています。
私より妹の方が頑張ってるのも分かっています。
それでも結局私は悪くないと、妹とは喧嘩ばかりだし、親にも反抗してばかりで、いつからか疎外感を感じていました。
長女だから妹よりも優秀でなきゃいけない。
常に私だけが褒められていたい。
そんな自分勝手な思考ですが、物心ついた時からずっと思っていたことでしたから、そう簡単に直せませんでした。
何も出来ない自分を認めたくない。
私は出来る子なんだ。
そんなプライドが自分へのプレッシャーに変わって、いつしかどうしようもないくらい大きなものになっていました。
褒められたかった。
いつも、(私)は凄いねって言ってもらいたかった。
私が得意とするもの、自慢出来るものは全部妹には簡単にできてしまう。
私だけの特別じゃなくなってしまう。
焦って、悩んで、泣いて、怒って、情緒不安定なまま沢山家族を責めました。
あー、死にたい、死んでしまいたいと、いつも思っていました。
いつしか親も、私を褒めてくれることは無くなりました。親からしたらただの反抗期の娘としか映らないし、長女として持ってきたプレッシャーや劣等感を、私自身も上手く言葉に現せなかった。
親に説教されるとき、必ず私に言いました。
「(妹)はできるのに、どうしてお前(私)はできないんだ。」
「(妹)はきちんとやっている、それなのにお前はなぜやらない。」
別に私は反抗したかったわけじゃないのです。
単純に私が悪いだけなら、きちんと反省します。
ただ、いつも必ずついてくる、[妹との比較]には、どうしても耐えられなかったのです。
当時の私はそれを上手く言葉に出来なかった。
ある日父と大喧嘩して、いつもよりも過激な言い争いをしました。
そしてまた父はいつものように、妹と比較して私を責めました。
その言葉が、いつもより深く突き刺さり、今まで辛かったものの正体に、やっと気づくことが出来ました。
大泣きしていたせいか、その瞬間にもう何もかもどうでもよくなり、本心を全て父に話しました。
妹に劣等感を抱えて生きてきたこと、長女としてのプライドに苦しめられたこと、比較されることが何よりも嫌だということ、自分が嫌いだということ、死んでしまいたいと思ってること、次々に出てくる色んな思いを全て吐き出しました。
大泣きして過呼吸になり、言葉もぐちゃぐちゃで途切れ途切れ、聞きとるのに精一杯だったと思います。
それでも父は、黙って最後まで私の話を聞いてくれました。
そして、謝ってくれました。
私も、謝りました。
それからゆっくり話し合いました。
お互いの気持ちもきちんと話しました。
理解されないものだと思っていました。
ずっと1人ぼっちな気がしていました。
ちゃんと分かってくれた。
私の思いを受け入れてくれた。
嬉し涙がしばらく止まりませんでした。
*
皆さんは、家族を大切にできていますか?
どうせ私の気持ちなど理解してくれないと、諦めてしまっていませんか?
思春期だろうと、反抗期だろうと、本心できちんと話し合うことが出来れば、きっと理解してくれることと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。