病名がついたのはごく最近
それまでは精神科の病院にかかることは悪事だと思っていたから
所謂毒親育ち
初めて死にたいと思ったのは14のとき
そこから聖人君子にはなれないけどそれなりに必死で生きて生きて、気づけば初老に片足つっこむところまできた
3ヶ月前、疲れ果て死のうと思って死にきれず生き延びた
72時間の閉鎖病棟も初めて経験した
1ヶ月ほど入院生活を経て自宅に戻った
恨み憎しみだけではないが、自分の心と命を守るために、親兄弟を捨てる決心をやっとした
また一から生き直しするしかない、そう思えていた
今はまた暗い淵に囚われてしまっている
次から次にやってくる絶望に途方に暮れている
毒親育ちだが、結局頭がいかれているのは親ではなく自分なのではないか
家族神話がスタンダードな世論時流、いい歳をして親兄弟を捨てた自分は畜生以下なのではないか
今は通院しながら療養生活をしているが、一度精神病者として診断がついてしまった自分はもう二度ともとの世界に戻れないのではないか
そんな思いに囚われている
光が見えないが、もしかしたら自分が光を見ようとしていないのではないか、とか
虚無がブラックホールみたいに肥大してすべてを飲み込んでいく感覚
このまま引きずり込まれたくない
どうにかして逃れたい
わたしがすべきことはなに