たまに「親がブラジャーを買ってくれない」「ムダ毛処理を許してくれない」という中学生くらい?の女の子の小瓶を見かけます。
自分も学生時代そうでしたが、同じような女の子って他にもいるんだな、我が家(私の母親)だけじゃないんだな、と思っています。
そして母親の偏った「女らしさ」像に、大人になった今でも悩まされています。
学生時代、お小遣いはもらっていましたが、おしゃれや身だしなみ目的で使ってはいけませんでした。
ムダ毛処理やスキンケアは母親に禁止されました。
制汗剤も禁止。
肌が弱かったのもあるかもしれませんが、保湿系アイテムすら禁止。
肌質的にニキビはできませんでしたが、乾燥肌がひどく日焼けにも弱く、年中肌状態が散々でした。
ブラジャーは、いわゆる「ファーストブラ」(胸が大きくなり始めた頃の子どもがつける、かぶりタイプのスポブラ)を買ってもらって以降は一切買ってもらえず、サイズが合っていなくても穴が開いていても新しいものは買ってもらえず、着替えの時は周りの目が気になって仕方ありませんでした。
生理用品も買ってもらえず、洗面所にある母親の自分用の買い置きを勝手に持ち出していました。
中高が地元ではお嬢様学校として知られるような私立の女子校だったので、周りはブランドものの持ち物や可愛い下着、可愛い私服の子が多く、貧乏人かと思われないか気になって仕方ありませんでした。
母親からは、私に「女の子らしいもの」を身につけることを一切禁止させられました。
大学に入学してもバイトはさせてもらえず(資格を取るために授業を詰め込んでいたのもありますが)、今思うとものすごくダサい女子大生だったと思います。
年中Tシャツにデニムとスニーカー、冬は上にフリース、ノーメイク、ノーアクセ、男の子みたいなショートカット(カット代は母親が出し、母親が見て少しでも伸びたと思うと勝手に美容院を予約され強制的にカットに行かされる)を強要、自分で女らしい服をたまに買うと、まず「似合わない」「無駄なものにお金を使うな」と言われる。
父親の収入が低いから買ってもらえない、のではありません。
母親の偏った趣味の押し付けです。
そのくせ言葉遣いや仕草、行動に関しては子どもの頃から「女らしさ」を厳しくしつけられました。
何回女の子らしいものを買いたい、買って、女の子らしい見た目にしたいと言っても母親からは「似合わないものは似合わない」「あんたが無駄に洒落っ気出してんじゃないよ」としか言われませんでした。
社会人になって自分の収入を自分で管理するようになってからはさすがに大学での私服のようなカジュアル、ラフな服装というわけにもいかないので徐々に女らしい、きちんとして見える服装にシフトチェンジして化粧も覚えましたが、一時期「買い物依存性」状態で服やコスメを買いあさっていました。
今は自分の中で可愛い下着ブームがきていて、お気に入りの特定のブランドの自分に合うサイズの上下お揃いのセットを見つけると、全色揃えたくなる。
というか、買わないと気が済まない。
自分で初めてブラジャーを買った時にちゃんとサイズを店員さんに計ってもらって、自分のバストサイズは「大きい方」になるのだと分かりました。
スポブラが苦しい理由がそこで初めて分かりました。
大きなサイズのブラジャーって、可愛い系のデザインのものや上下お揃いのセットものがなかなかないので、見つけたら即買い状態になっています。
ちょっと前までは、可愛いハンカチタオル買いブームでした。
その前は、可愛いコスメブーム、可愛い文房具ブームでした。
いまだに髪型(今は重めの黒髪ボブ)や服装に関しては母親から「あんたは本当に女らしいものが似合わないね」を連呼されるので、もううんざりしています。
その人に似合う、似合わないは確かにあるとは思うのですが、着たい服は着たい、持ちたいと思うものを買いたい、自分のしたいおしゃれはしたい。
それって「普通」ですよね。
そんなに娘の見た目も内面も否定して干渉しようとする母親に「いつまで経っても結婚できない娘」だなんて言われたくない。
自分という存在を見た目からも内面からも母親に全否定され、自分らしくしようとすることは全て母親に反抗しているだけのように思え、自分が時々分からなくなります。
ちなみに母親自身は元々色白で美人系の顔立ち(私は残念ながら父親似)で、ショートカットの似合う小顔で、本人のポリシーでスカートやヒールのある靴は持っていませんが、トップスや小物は絶対に女らしいものを合わせるのがこだわりです。
同じような趣味や価値観をもういい大人な年齢の娘にも押し付けるの、本当にやめて欲しいです。