私は自分に甘い、こうして書いている時点で甘い、自覚しながらも目の前の諸問題から逃げ続けている。自分に甘いのだ。
自己嫌悪に陥り続けていたのも自分を変革する勇気がないからだ、自殺を繰り返そうとするのも自分に甘いからだ。ああ、こんな自分と数十年も付き合わねばならぬとは何たる拷問。しかしこうして自分と付き合っていかねば自分は変わらぬ、変えられぬ。生きねばならぬのだ。
自分に甘くなるのも今日で最後にしよう。ここにつらつらと自己憐憫の文句を書き連ねて終わりにしよう。
あの時本当に脳腫瘍と判定されて死ねれば良かったのに。
辛いこともたくさんあった。
自分で解決した(と思い込んでいるだけだが)こともあった。
友人から聞いてから友人の自殺未遂を誰にも話していない。あれ程心壊れる事は久しぶりだった。誰かに話すこともなかったが。どうして皆平然として日々を過ごしていけるのか。
自分しか自分を甘やかせぬというのに、これからどうして生きていこう、と思ったが、自分は自分が考えが及んでいないだけで、多くの人に甘え、迷惑をかけ続けてきた。最低な人間だと思う。誰かに責任をなすりつける様だが、私は親に思い切り甘えられない。それもあって自分で自分を甘やかす様になったのだと、心の奥底で甘えた自分が嘆いている。母は私に死にたい、テストの結果が悪かったら心中しようという、毎日会社の愚痴を吐き続け、自分の苦労と祖母、叔母との確執を語って聞かせる。父は何度も大病を患い、甘えられる様な人物でもない。とは書くものの自分のプライドが他人に甘えるのを許さないだけだ。最悪な性格である。
思えば、私は舵を持ちながら舵を使わず風にただ流されているだけの小舟の様な人間だった。外発的だった。果たして私は自分を変えられるのだろうか、自分に厳しくできるのか。小舟がエベレストに登れるだろうか。