1週間前から、東京の叔母の家に居候しています。
元々関西に住んでいて、関東の大学に進学しました。
うちは二世帯で住んでいて、毎日優しい祖父母に甘やかされていました。
とても恵まれた環境だと自覚していました。家に帰って人がいなかったことは、人生で両手で数えられるほどしかありません。
恵まれていると自覚しているからこそ、いつかどこかのタイミングで親離れをしなくちゃならないと思っていました。
そのタイミングが大学進学だと思いました。
元々は4月の頭に引っ越す予定で、でもコロナのせいでダメになって、前期はオンライン授業になりました。
6月に入って感染者が落ち着いたので、バイトもしたいからと、母と一緒に7月末に下宿先となる叔母の家に荷物を運ぼうと考えていました。しかし7月になって感染者が伸びて、もう80も後半にかかろうかという祖父がある家にコロナを持ち帰れない、しかし叔母はもう私を受け入れる準備をしてくれており、今更延期できないと、1人で移動することになりました。
叔母の家には小さないとこがいて、母子家庭の2人暮らしでした。叔母ちゃんを助けてあげてね、と言われてこちらに来ました。
最初の1週間も寂しかったけれど、まだ旅行気分が抜けてなかったのだと思います。実家から送られてくる荷物を見て、着々と出来上がる自分の部屋を見て、ああもう私の帰る家はあそこではないのだと痛感して、涙が止まらなくなりました。
バイトもしたいとこちらに来たけれど、募集もあまり無く、不特定多数と会うタイプの接客業などの仕事はあまりして欲しくないの母を通してですが叔母から言われました。家庭教師などをすればいいのかも知れませんが、正直人に教えるのは苦手です。そんなこと言ってる場合じゃないかも知れませんが。
結局課題がしんどいことも相まって、バイトはできていません。
いままで沢山嫌なことがあっても、学校に行きたくなくても、あと何時間で家に帰れる、あと何時間で母達に会えると、それだけを目標に毎回頑張っていました。
でも今はいつ帰れるのかもわからない状況で、バイトを始めてしまえばたとえこの先状況が良くなっても、長期休暇でも帰れるかわかりません。
母が、祖父母が恋しいです。
一人暮らしではない分、孤独感こそありませんが、やはり価値観の違いが大きい叔母と一緒に暮らすのは、毎日気の使い合いで気疲れします。
服の匂いが家の匂いから、叔母の家の洗剤の匂いに変わるのがつらいです。
いままでは夜だけ寂しくなっていましたが、もう今は昼間でもいつでも泣いてしまいます。
ありえない程の量の課題の提出に追われ、追い討ちのように心がやられています。いとこの面倒を見たり、家事をしたり、叔母を助けるために来たはずなのに、逆に叔母に迷惑をかけている状況がほんとうに申し訳ないです。
母には電話して何度も泣き言を言いました。頑張れと、いつものように励ましてくれました。会いたいです。会ってギュッと抱きしめてほしいです。大丈夫だよと肉声で行ってほしいです。もうおばあちゃんで先の長くないペットのインコに会いたいです。祖母が作ってくれるお昼ご飯が食べたいです。
母への電話も、母も仕事をしているのでいつでもできるわけではありません。仕事で疲れている母に毎夜電話するのも申し訳ないなと感じます。
母が8月中にこっちに少しだけ来ようかといってくれています。外に出かけたりはせず、実家から叔母の家への移動だけと。
けれど、今母とまた暮らしてしまったら、母と会ってしまったら、もうこの先やっていけない気がするんです。今はどれだけつらくても、我慢するしかないと思うんです。今までの高校入学や中学入学時も、変化する環境に対応できずつらい時期がありました。今のこの寂しさは環境の変化から来るもの、これこそ私がしなくてはと思った親離れなのだと分かっています。だから今は会わずに、頑張って環境に慣れるべきだと分かっています。
それでも母に会いたいと思ってしまいます。
早く、早く、慣れたいです。
頑張れ私と言いながら今日も頑張っています。
会いたいです。