社会人として働き始めて早5年。
毎年この時期になると思う事がある。
お盆休みについてだ。
今年は幸い感染症のあれこれで実家には帰っていないが、
実家に帰るとよくこんな会話を兄弟に振られる。
「働いて稼ぐようになったんだし、遊びに来た親戚の子に小遣いの一つでも振舞ったらどうだ?」
「どうせお前、ケチ臭い性格だから財布の中身は暖かいんだろう?」と。
大きなお世話だ、中小企業の稼ぎは基本給20万といっても各種手数料を
しょっぴかれれば手取りはせいぜい16〜7万。
それに一人暮らしで生活費をやりくりしていれば月末に残る取り分はもっと少ない。
実家暮らしで温々とやっている兄弟とは同じ基本給でも残る額が土台違うのだ。
それなのに、で帰省時の路銀とは別に更に出費を出せと?
無茶を言うな。
そもそも私は子供の頃、小遣いというものを鐚一文両親から受け取った覚えが無い。
周りの同級生が「欲しい物があるので次の小遣いが待ち遠しい」と言っていたり、
帰り道に近くの売店で買い喰いしている所を半ば恨めしそうに思う位には無駄遣いには縁の無いものだった。
だが、兄弟は違う。
貰っていたうえで贅沢にも金額のことについて文句を言っていた口だ。
今も昔も金に余裕のある生活を送っている人間が節約志向に徹さざるを得ない人間に説教臭く、
自分の稼いだ金の使い方を口出しする権利が果たしてあるのだろうか?
別に小遣いを与えるという行為自体が悪だと言いたい訳では無いが、
家族とはいえ待遇に格差のあったことを知っていながら無神経に、
さも当然のように配慮の無いことが言えるのか理解に苦しむ。