あなたは覚えてるかな。私に深い傷を負わせたこと。
私は覚えてるよ。今も鮮明に思い出す。
信じてたのにな。心から信用できるって思ってたのにな。
あなたが私を奴隷にしたのはいつだっけ。
仲良くなって1年ぐらい?1ヶ月だったかな。
あなたは私を頼ったけど、私はあなたに頼ることが許されなかった。
荷物持ちも、引き立て役も、雑用係も、全部ちゃんとやったよ。
あなたといたら、私が潰れていくような気がしたの。
自分の意見も言えない。全部あなたの言いなり。
こんな扱いをされても、私はあなたと居たかった。
いつか分かってくれる。親友になってくれる。そう信じてた。
でも、とうとう限界が来た。
限界が来たのはいつだっけ。そうだ、修学旅行の時だ。
いつも通りの荷物持ち、引き立て役、雑用係。
帰りたくないと口にすれば、
「そーゆーのお母さんお父さん悲しむよ!!そんなの言っちゃダメ〜 ねぇ!みんな!」
と酷いことを言われた。
ここで糸が切れたんだ。
私は初めて嫌、を口にした。
まともに取り合ってくれなかった。
明日からはまた雑用係か、と思うと気が重かった。
私はつい、愚痴ってしまった。
ここで間違えたんだ、私は。
私は孤立した。陰口を叩いた酷い子、として。
あなたは私にとって親友だったよ。
酷いことをされたとしても、私が学校へ行く意味はあなただったから。
ありがとう、なんて言えない。
だから、永遠にさよならする。
ばいばい、友達だった人。
でもね、忘れないで。あなたがトラウマで、私は友達を作るのが怖くなった。
友達なんて要らない、と。